フルンボイル(呼侖貝尓) 観光

フルンボイル(呼侖貝尓)市は内モンゴル自治区の東部に位置し、総面積25万㎢、人口255万人、漢民族、モンゴル族、回族、満族、朝鮮族、ロシヤ族、ダオール族など32の民族が居住しています。ここは広大な草原や原生林で有名な大興安嶺の森林地帯も属しており、川や湖などの水資源も豊富で、「世界で最も奇麗な草原」と称されています。また、フルンボイル市は北方系少数民族や遊牧民族の発祥の地と考えられ、多民族で構成される居住区だとも言われています。はるか昔から育まれた民族風情や歴史的な遺跡などにも恵まれ、2度目の低炭素モデル地区に指定されました。

今から約2~3万年前、この地で生活していた「札賷諾尓人」と呼ばれる古代人類が原始文明を創造しました。紀元前209年、力を強めた匈奴族が東胡族を征服して北方の大草原を統一しました。1世紀には、狩猟から遊牧に進歩した拓跋鮮卑族が匈奴の統治を崩し、ここ一帯に強力な鮮卑族の連盟を成立させ、中国史上初と言われる少数民族政権である北魏を誕生させました。12世紀、チンギスカンがモンゴル高原を統一することに成功し、モンゴル族が初めて歴史の舞台に現れました。清王朝になってからは、中央政府のもと「八旗兵」と言われる兵隊に編成され、国防や社会などの治安に備えました。1954年4月、フルンボイル盟人民政府を設立され、地方政府の所在地をハイラル(海拉尓)市に設けました。その後、黒竜江省と吉林省に管轄が分かたれましたが、1979年7月に再び内モンゴル自治区の行政に戻ることになり、2001年10月、国務院の許可を得てフルンボイル市を設立することになりました。

フルンボイル市の気候は大興安嶺を境に東西に分けられます。東部の気候が季節風気候に属するのに対し、西部の気候は大陸性気候にあたります。年間降水量は東部が500~800㎜で、西部が300~500㎜と、基本的に乾燥し冬は寒いですが、夏が暑くて雨も多いです。また、年間気温や一日の気温の変化が激しいことも特徴です。

フルンボイル市は観光資源が豊富なため、国家旅遊局に認定された「中国六大重点観光開発区」に数えられ、中国20大景勝地の一つにも指定されており、草原観光の重要開発区ともなっています。フルンボイル地区は最も人類の生存に相応しい「緑の聖地」だと考えられ、大自然が人類に与えてくれた「天然の別荘地」だとも言われています。この地に広く分布する森林や草原、湖などはす昔そのままの風情を保ち、四季折々表情を変化させながら、その景観が人々の人気を集めています。特に夏になると、平均気温が16~21度ほどなので理想的な避暑地としても利用されています。

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