中国列車の利用方法

ここ数年、中国鉄道が大きな発展を遂げ、全国では相次いで高速鉄道が開通されています。

列車を利用して、特に新疆ウルムチ、チベット、敦煌、シルクロードなどを訪れる旅に出かける観光客は増加しつつあります。時間に余裕があれば列車を利用し、窓越しに様々に変化する外の景色を眺めるのも楽しみです。また飛行機よりも少ない予算で夢の旅を実現できます。

中国は人口が多く、休みや祝際日になると特に国慶節や春節、夏休みには列車で旅に出る人がとても多いです。もしこの期間に出かけるなら、早めに列車チケットを予約したほうがよいでしょう。

ここでは中国の列車の乗車方法についてご案内致します。

1.準備するもの

準備の段階でチケットも忘れずに用意しましょう。

ギリギリではなく出発の1時間前までに紙チケットを受け取ってください。

駅窓口の一般営業時間:8:00~22:00

駅によっては駅に入る前またはチケットを受け取る前に安全検査が必要です。駅の入りではX線検査があり、場合によってはパスポートかチケットの提示が求められます。

パスポートとチケットが必要です。

乗車前に安全検査でもチケットを提示する必要があります。パスポートは安全検査のみで必要です。取り出しやすいようにした方がよいでしょう。その後は必要ないのできちんと収めてください。

列車での食事は食堂車での食事やお弁当の販売があります。お客様ご自分では何か食べるもの、お菓子やカップ麺、果物などを用意されるのもよいでしょう。また車内にはトイレットペーパーや使い捨ての便座シートなどはないので必要ならお持ちください。

2.安全検査

安全検査は待合室に入る前に行われます。また駅によっては駅に入る時点で行われるのもあります。安全検査では人身と荷物ともに検査を受けます。駅での安全検査は空港よりちょっと簡単です。液体類やライターの持ち込みはできるそうです。但し、以下のものは持ち込み禁止です。銃類、爆発物、銃や爆弾の模造品、毒ガスなど人体に悪影響を及ぼすもの、燃えやすい物、政府によって禁じられている物、乗客や公共の衛生を害する生きてる動物や虫などです。

3.待合室

乗車前は待合室(中国語:候车室)に入ります。大部の駅では待合室は列車ごとに分けられていますが、大きいホールで待つのもあります。高速列車又は高包(高級軟臥)ならチケットに待合室が記載されています。(次のサンプル写真を参考)

入る前に待合室を確認しておく必要です。スクリーンでは順次、列車の待合室が表示されています。(次のサンプル写真を参考)

もし場所がわからないなら、この紙を駅員やその他周りに人に見せて教えてもらってください。

请问这趟火车的候车室在哪里?((チケットを提示しながら)この列車の待合室はどこですか?)

4.改札

発車の20~50分ほど前に、改札が始まり、出発5~10分前に改札が終了します。それまでにすべてのことを済ませておいてください。

改札は待合室の出口にあり、ホームに直結しています。スクリーンには状態を表示しています:『waiting (正在候车)』(まもなく開始),『ticket checking (正在检票)』(改札中),『ticket checking over (停止检票)』(改札終了)

改札開始の混雑を避けるために青色の切符なら自動ゲートを利用できます。赤色の切符は駅員に改札してもらう必要です。チケットの種類(色)にご注意ください。

また駅によっては待合室のないところもあります。その場合にはこの紙を駅員やその他周りに人に見せて教えてもらってください。

我搭乘这趟列车,请问在哪里候车?((チケットを提示しながら)この列車に乗りますが、どこで待っていればよいですか?)

5.ホームで

階段を通り、ホームに行きます。近年に新しく建設された駅や改装された駅で、大きな荷物の人や年配者のためにエスカレーターやエレベーターが設けられます。スクリーンには列車の番号によって「1-5車は左に、6-11車は右に」のような情報が表示されて、どこの場所へ行くのかが分かります。

6.乗車する

チケットに記載されている車両番号、座席番号を確認してください。見かたは下の写真にてご案内します。

大きい荷物を持って乗車する場合、荷物の置き場を確保してください。高速鉄道では荷物置き場は車両の連結部近くにあります。この荷物置き場は予約できず早い者勝ちです。そのほか、座席下及び上にも置くことも可能です。

貴重品は常に携帯又は身の回りで保管してください。

座席が見つからない、他の席と換わりたいといった場合には次のように尋ねてみましょう。

(1)请问这个座位在哪里?

((チケットを提示しながら)この席はどこですか?)

(2)不好意思,我和同伴座位不在一起,你可以和我们换一下座位吗?

(すみません。私と連れが別々の席になって、こちらと交換していただけますか?)

寝台車を利用する場合の切符交換:

列車が発車すると乗務員が手持ちの切符と引き換えに「換車票」というカードをくれます。下車する際にはまた「換車票」と切符を交換しにやってきます。

車内食べ物販売:車内には食べ物や果物、弁当、小さな商品を積んだワゴンが車内販売を行なっています。値段はスーパーより高いです。知らない人から食べ物や飲み物を勧められても断った方がよいでしょう。

食堂車:一等席、ビジネスクラス、ファーストクラスではミニマフィンやパン、お菓子といった軽食のサービスがあります。また食堂車(たいてい5号車)で食事をしたり、車内販売でお弁当を購入することも可能です。列車の種類によって多少異なります。一般的に注文を受けてから作ります。高速鉄道の食堂車では一皿30~50人民元くらいです。またお弁当は1つ15~45人民元です。

トイレ:一般的にトイレは普通車では和式、高速鉄道では洋式です。洗面所は全車両の端にあります。駅に到着する前と停車中の10分間ほど使用できません。

高速列車では使用済みのティッシュとゴミはごみ箱に捨ててください。普通車では流してしまって構いません。貴重品は常に携帯し、トイレに入った時にはドアを閉めた後ろにフックがありますのでそこにかけてトイレを利用してください。高速列車には使い捨てのシートカバーとティッシュがあります。洗面所には石鹸や手をふく紙もあります。もし替えがない場合は乗務員に申し出てください。これらのものは高速列車のみです。

長距離列車の場合、トイレはちょっと汚いです。そのため赤ちゃんのおしりふきや消毒液、ティッシュなどは必須です。

子供や年配者が使用する場合は見てあげてください。年配者のためにトイレの中には手すりがあります。またトイレのドアの留め金やフックにも注意してください。床はすべりやすいので段差に注意してください。

7.降車準備

列車が駅に到着する20分~1時間前に到着時刻を知らせるアナウンスが流れます。寝台車では切符の交換を行い、乗務員も車内を片付け始めます。駅に着くと乗務員がドアを開き、それから下車します。

降車の際は早めに準備したほうがよいかもしれません。必要があれば乗務員に降車する旨をあらかじめ伝えておいてください。その際はこの文を見せてください。

到站前10分钟请提醒我可以吗?谢谢!

(到着の10分前になったらお声をかけてもらえますか?)

チケットは出口でも必要の場合が多いので紛失しないようご注意ください。

駅を出てからは指定されたタクシー乗り場、地下鉄、バス停をご利用ください。白タクや勧誘されたホテルには行かないように。できるだけ事前に手配しておいたほうが安全、安心です。

ふれあい中国列車チケット予約の流れ

① 検索&申し込み ② 支払い ③ 予約OK連絡 ④ 切符入手