アルタイ山脈
アルタイ山脈は中国の新疆ウイグル族自治区の北側にあり、モンゴルとロシヤをまたがる山脈です。北西から西南にかけて走るアルタイ山脈は長さ2000キロもあり中國領内にあるのが500キロ続いています。平均海抜が1000M~~3000mであり、最高峰である友誼峰が4374mに達しています。
「アルタイ」というのがモンゴル語であり「金山」という意味です。確かにアルタイ山脈で豊富な有色金属が取れてその中に金鉱をめがけて昔の漢代から採掘されたことが始まったそうです。清の時代に5万人にも上る採掘者が集まったと記されています。この外にアルタイ山脈では豊かな文化遺産も残されており、今まで大量の旧石器時代の文物が発掘されたことがありました。アルタイ山脈を舞台に長い歴史の流れを綴ったのが数多くの民族の部落であり彼らが自らの歴史の栄枯盛衰を演じていました。引き続きチンギスハン、トルコ人、ウイグル人、モンゴル人などがここで歴史的な痕跡を残してきました。最も注目されたのが西暦5世紀ごろ部落の首領を葬った古墳群です。古墳群は今まで100か所余り見つかり、構造が複雑なものであり、大きさもそれぞれ違います。中で発掘された副葬品が芸術品としての価値が高いと認められています。
アルタイ山脈は典型な大陸的気候に属し、夏が暖かくて雨も多いですが冬が寒くて特に海抜の高いところで吹雪が降るほど寒くて厳しいです。年平均気温が0度であり、7月の夏に入り積雪の下方でもおよそ16度にしか上がらないです。冬の極端的な気温がマイナス62度まで下がることがあります。そして年間の平均降水量が500~700MLに限ります。
アルタイ山脈の表情は垂直的な分布が目立っています。海抜3200以上の高山地帯が友誼峰をはじめとして氷河の発育が盛んに行われたのに対して3200~2400Mの地帯が霜害の地帯です。この地帯は降雪が8か月も続きます。更に下に降りると2400~1500Mの水に浸食された地帯です。この地帯は川が多くて水に浸食された特徴が著しいわけです。最後に1500M以下はカナス湖を始めとした自然保護区となります。
この地帯にマッチする植物の排列もはっきりしています。山の麓からまず準砂漠地帯、草原地帯、森林地帯及び高山地帯と並んでいます。草原地帯が昔から天然の牧場として利用されてきました。ここの原住民であるアルタイ部落の祖先が主な職業が牧畜業であり、牛、馬、羊を飼育しています。特に馬を飼育するのが一般的だとされます。降水の割に少ない南部では干ばつに強い駱駝や胡羊、山羊などを飼育しています。昔これらの放牧者がよく移動しながら放牧を続けていましたが、現在彼らはこの伝統的な生活様式を放棄して安定した遊牧の生活に変わりました。
森林地帯が沼地針葉林からなっており、カラマツ、モミ、シベリヤ松などがあるほか、白樺やポプラの被覆率もかなり高いです。このためアルタイ山脈で伐採した木材は新疆ウイグル自治区でも優れており、品質の良さでよく知られています。
アルタイ山脈は植物の排列に合わせる動物の分布もはっきりしています。砂漠や草原地帯に各種のけっし類の動物が生息していて、たとえば鷲、鷹、隼、ウソ、鹿などが数えられます。シベリヤ哺乳類動物と言えば熊、おおやま猫、ジャコウジカなどあります。高山動物となると、山羊や雪豹などもいます。
アルタイ山脈は今までいろいろな有色金属やレアメタルが見つかっており、世界で「希少金属の天然博物館」と称されています。
ヒマラヤ造山運動により地盤が隆起したアルタイ山脈は額尓其斯河とウロンク河を育み、いずれもオビ川に流れていき最後北極海に注ぎます。水資源も豊富ですが残念ながらまだまだ開発されていない部分が多いです。