ウルンク河
ウルンク河は我が国から外国を通し、北極海に流れる唯一の川です。川の源が新疆ウイグル族自治区の富蘊県に位置しています。富蘊県がジュンガル盆地の北側にあるアルタイ山脈の南西部にあります。ここから始まるウルンク河は、西にカザフスタンに向かって流れていき、下流のオビ川に注ぎます。オビ川の最も大きい支流でもあります。川の源から国境までは564キロあり、オビ川までは2996キロあります。
ウルンク河は上流では降水量が豊富であるばかりではなく高山からの雪解けによる水量もかなり多いから救われました。毎年の洪水期が4月から始まり、6月が洪水のピークを迎えます。豊かな水量に恵まれて川の周囲に生息する植物や樹木などに役に立っています。毎年の洪水期になるとそれまで干ばつに見舞われた周囲のポプラや草原などへの灌漑をおこなう必要があります。これらの灌漑による植物が蘇生し始めます。そのため川の周りに数多くの柳やポプラが生い茂っています。とりわけ世界の四大種類のポプラ(白ポプラ、新疆ポプラ、青ポプラ、黒ポプラ)が揃っていることから、ウルンク河を中国の「ポプラの遺伝子の宝庫」と見なしています。そのほかに中国独特ともいえる樹木の白樺も生息することができます。
ウルンク河は上流では水量が豊富なうえ、河の落差も大きいから、水資源が注目されています。実地調査によると、これらの水資源の無駄がないように全部で13か所の水力発電所が建設することができると見込まれていて年間の発電量がなんと157億キロワットにも上ると言われています。今まで川で既に三つの水力発電所が建設されました。
更に科学者の研究によると、ウルンク河の水に大量のデュ?テリウムが含まれているということです。デュ?テリウムは主にアルタイ山脈から流れてきた雪解けの水に含有して長時間で飲むと体に良くないということが分かりました。特に女性の内分泌系統を乱し、排卵を減らす恐れがあります。しかし不妊症に患った女性にとって、逆にその治療に効くと伝えられるので、ウルンク河は別名で「送子河」(子供を授けてくれる)とも呼ばれています。話しによると、この原因かもしれないですが、ウルンク河の両側で飼育されている鶏やダックなどが卵を産む比率も目立って高いということです。
ウルンク河は川幅が広くて流れも激しいです。川底に石が多く溜まるから白く波立っています。川の両岸に二次森林が密集して黄色いゴビ砂漠に嵌められた緑のリボンのように見えます。下流に行くと広い川の岸辺に生えた植物や樹木などが「砂漠の中の水郷」の美しさを造り、人々を魅了します。
要するにウルンク河は科学考察や漂流、観光などにおいての価値が高いと認められています。