額済納河胡楊林保護区
額済納河胡楊林保護区は内モンゴル族自治区の額済納旗に位置しています。額済納河は内陸にある第二の川であり、全長が821キロメートルに達しています。「額済納」とはモンゴル語であり、「静謐な場所」という意味です。額済納河胡楊林保護区は1992年に建設した国家級の自然保護区です。保護する面積が263平方キロメートルに達し、1999年に初めて「額済納河胡楊林保護区」に改名されました。保護する対象としてコヨウ(胡楊)と砂漠独特の生態圏なのです。コヨウ(胡楊)は砂漠に生えたポプラの一種であり、乾燥地帯に耐えられる珍しい植物としていつも生命力の強いものと謳歌されています。域内に維管束植物が71種にも上り、野生動物が118種もいると言われます。これらの野生の動植物の中で国の重要保護対象に指定されたものが多く含まれています。例えば絶滅の危機に瀕するとされるのがマメ科の山大豆のスナツゲ豆、沙柳、甘草、キムラタケなどがあります。国の保護動物は45種類あり、モンゴル驢馬、モンゴル馬、山駱駝、ヒゲ鷲、雪豹、モンゴル山鳩などがあります。
額済納河胡楊林保護区に主な観光ポイントとしてコヨウ(胡楊)林、沙柳のほかに砂漠、居廷海、巴丹吉林砂漠、神ノ木などがあります。特に居廷海の周辺に39万ムー(1ムーは666平方メートルになる)にも及ぶ(胡楊)林は中国の西部における天然の生態宝庫だと言われます。今まで世界で現存する川底に生えた天然林の一つです。巴丹吉林砂漠が北方に拡大するのを防ぐ生態の壁だとも考えられます。毎年の秋になるとコヨウ(胡楊)林は燃えるように紅葉になり、観光客の目を引き付けます。またシルクロードに完璧に保存された古城と言えば、ただ黒城だけです。黒城に残された遺跡に訪れた人々は思いを馳せて昔の歴史を忍ばせるよき材料となります。このほかに甲渠遺跡や緑城遺跡、大同城遺跡、居廷城遺跡、五座塔、紅城子などの名勝旧跡がたくさんあります。
10月、額済納河胡楊林保護区を訪れる時、自分の健康管理を整えなければなりません。ふつう昼間は20度に上がるのに対して、夜間10度以下に下がることがよくあります。もし雨が降るならば、気温の差がさらに大きくなるから、防寒用の服を十分用意した方がいいです。更に風が強いからそれに強い服もできるだけ準備した方がいいです。ちなみに防風用のマスクやマフラーも必要です。食事の方面ですが、肉食が殆どなので、消化不良がないように出来る限り果物を食べていただきます。念のためにビタミンCを予備に持って行った方がいいとお勧めします。