烏梁素海

 烏梁素海は内モンゴル族自治区の巴彦?尓市の烏拉特前旗に位置し、呼和浩特市、包頭市、鄂尓多斯市の三つの都市に囲まれた中心地にも当たります。烏梁素海は黄河の川底が変更した後、残された淡水湖であり、面積が300平方キロメートルに達し、中国の八大淡水湖の一つと言われます。昔から「塞外の明珠」と呼ばれてきました。ここは地球上の砂漠地帯におけるもっとも珍しい湖であり、地球上の同一緯度における最大の湿地でもあります。2002年、国際湿地公約組織に交際重要湿地盟録に登録されました。現在が内モンゴル自治区の主な蘆の山地として知られています。


 「烏梁素海」とはモンゴル語であり、「ポプラの林」という意味です。記載によると600年前に、ここが一面のポプラが生えた低地だったと伝えています。烏梁素海の形成は黄河の川底の変更と関係があります。黄河が元来、狼山の南麓を流れる烏加河に沿い、東に流れて行った川でしたが、あとの地殻の隆起により黄河の水が咳止められ、いきなり南に転じて流れた結果、広い沖積平野が出来上がりました。即ちこの沖積平野が烏梁素海の前身でした。


 それ以来、黄砂が東に流れるにつれ、狼山の南麓にある沖積平野の更なる拡大があることから、烏加河の川底が盛り上がり、咳止められた水が低い所に溜まった結果、現在の烏梁素海に形成したわけです。


 考古学によると、隋代はここで大同城を設置し、唐代に天徳城を設けたことから古代からここが重要な屯兵の要衝だったことが分かりました。


 現在、烏梁素海は主に烏加河と長済用水路、民?用水路によって水を補うことになっています。水深が平均0、5~1、5Mになり、最も深い所が4Mもあります。貯水量が2、5~3億立方メートルほどあります。水の鉱物化が進み、70年代は4グラム?リットルでしたが、70年代の末になると6グラム?リットルに上がりました。湖の中にプランクトンなどの餌が多く含まれるから、魚が大量に生息しています。鯉以外に、鮒、草魚、蓮魚、など20種類以上が数えられます。蘆の草以外にガマも多く群生しています。


 烏梁素海は観光開発を進めたのが1997年からのことであり、2006年にさらに大規模な開発がなされました。現在、烏梁素海の生態による観光規模が拡大され、多くの観光客を受け入れることができるようになりました。


 烏梁素海は「鳥の世界」や「魚の楽園」などと呼ばれ、200種近くの鳥や20種以上の魚が生息しています。特に白鳥に憧れる観光客がぜひここに来る価値があると言われます。朝焼けをバッグにして撮影した各種の鳥の写真は魅力的であり、話題を呼んでいます。その中で国の一、二級とされる保護鳥類が12種にも及び、中日間に結ばれた渡り鳥協議による保護鳥類が48種にも及びます。


 烏梁素海は水面にさざ波が微風に立ち、群生した蘆も絵のように見えるうえ、時には小鳥の囀りも聞こえてきます。青い山、緑の植物、綺麗な水、素晴らしい生態などの景色に陶酔しないではいられません。


 現在、観光関連施設が殆ど完備され、水上ボートや観光船が配備されています。


 烏梁素海は大陸的気候なので夜間になると気温がいきなり下がるから、防寒用の服が必要です。春、風が強くて、冬が非常に寒くなるから観光には不向きですが、夏の8月から9月中旬頃までは気候が暖かいから、観光に適するとお勧めします。