バインゴリン観光

バインゴリン(巴音郭楞)モンゴル自治州(巴州と略称する)は新疆ウイグル自治区の東南部、東経82°38′-93°45′、北緯35°38′-43°36′に位置しています。東は甘粛省と青海省、南は昆山とチベット自治区、西は和田と阿克蘇地区、北は天山を境界線として伊犂、塔城、昌吉、ウルムチ、トルファン、ハミなどの都市、州、地区と接しています。総面積は47.87万平方キロ、新疆ウィグル自治区総面積の四分の一を占め、中国の最も大きな地区級自治州であり、「華夏一の州」と称されています。

バインゴリンの地形は天山山脈、タリム盆地東部と昆山、阿尓金山という三つ地区に分かれ、U型になっています。総面積の中に山地面積は22.5万平方キロ、47.7%占め、平原面積は24.65万平方キロ、52%占め、ゴビ砂漠面積は14.3万平方キロ、30.3%占めています。

人口は127.85万人(2010年)です。モンゴル族、ウィグル族、漢民族、回族んど36の少数民族が居住しています。八つの県と二つの市を管轄しています。自治州政府は庫尓勒市にあります。

バインゴリンの大部の地域は天山南麓とタリム盆地の北と東北部に、一部はタリム盆地の東南側、昆山と阿尓金山の北麓の間に位置しています。気候が乾燥で、年間平均降水量は100ミリ未満、若羌、且末などの県のはわずか10―25ミリあります。

農業区の年間平均気温は8.2~11.6℃で、四季ははっきりとしています。最も寒い1月の平均気温は-11.8℃~8.1℃、最も暑い7月の平均気温は22.9~29.9℃です。

紀元前60年、前漢政府は烏塁(現在の輪台県域内にある)に都護府を設けました。バインゴリンは数千年の長い歴史を持っています。シルクロードの南路と中路は州内を通っています。昔、西域三十六か国の中の楼蘭、若羌、且末、小宛、戎盧、山国、輪台、焉耆、尉犂、渠犂、危須といった十一か国はバインゴリンの域内にありました。

 バインゴリンは石油、天然ガス資源と太陽熱資源がとても豊富で、中国で石油資源量が100億トンを超える三大盆地の一つのタリム盆地もこちらに位置しています。庫尓勒市、鉄門関市、輪台県、尉犂県、若羌県、且末県、焉耆県、和静県、和碩県、博湖県を管轄し、州府が庫尓勒市に設けられています。新疆を通っている省道、国道が7本あり、その中の5本はバインゴリンを通っており、「横三本縦二本」でバインゴリンを貫いています。都市と田舎をカバーする運輸ネットワークと現代通信ネットワークはすでに構えています。

独特な観光資源を持つバインゴリンは天山、昆山、砂漠、湖沼、草原、ゴビなどの自然景観があることだけではなく、数多くの歴史遺跡と人文景観があり、例えば鉄門関、楼蘭古城遺跡、錫国沁千仏洞、米蘭遺跡などがあげられます。代表的な観光スポットに、中国2番目広い草原の巴音布鲁克草原、和碩金沙滩、羅布泊、阿尔金山、塔里木胡楊保護区、阿洪口などが挙げられます。