桂林の春節の風習―走財路

2014年02月03日桂林の生活



 春節は中国人の一番盛大の祭りです。各地にはそれぞれお祝いの地方風習がありますが、桂林には「走財路」の風習があります。朝、人々が公園とか、山などの所を回って、柴(財と同音)を拾って家まで持ち帰って、来年の一年中にお金を儲かるように願っています。それを「走財路」と言います。子供がほしい家族はこの日には親戚や友達から釘(丁と同音)を一本贈ってもらいます。そうするとこれからの一年の中に子供が生まれると信じています。それは「添丁」といいます。今年のの春節にうちの家族は七星公園と榕湖の辺りを回って「走財路」をしました。
「朝の8:18分ジャストに(8は「発)と近い発音)に家を出て七星公園へ向かいました。大晦日の夜には新年を迎える爆竹を鳴らしたので、町中に靄が立ち込めて、硝煙の匂いが漂っていました。でも、商売がだめで、懐が寂しいからでしょうか、例年と比べて、商店の店先に爆竹の赤い紙屑が大分少なかったです。 
 公園に入った時、「走財路」が終わって、柴を抱えて家へ帰る人がもういました。途中にはでっかい柴を担いだ人にも出会いました。「やっぱり遅かったな、大きい財は全部ほかの人に先手を取られて拾ってしまった」と悔しかったです。幸い今年「走財路」の人がそれほど多くなかったようで、しばらくして私たちも小さい柴(財)を拾って、運が良かったです。普陀山の麓で普段一緒に太極拳を練習する友達と太極拳をした後、栖霞寺へ行って、線香を立てて家族の健康と幸福を祈りました。月牙楼を通った時、梅と茶の木の花が咲いた景色を見て、思わず写真を撮りました。
 午後には榕湖へ行きました。そこには古南門(唐代のお城の門)、大榕樹(ガジュマル)と黄庭堅繋舟処など桂林の有名なの観光ポイントがあります。榕湖榕湖は桂林市繁華街に位置す静寂な所で、景色のいい所で、町をぶらついて、疲れた市民の憩いする所になっています。現在の桂林市人民政府と桂林市図書館も榕湖の畔にあります。娘は平日よくその図書館へ本を借ります。小学校二年生から毎年の春節に必ずそこで本を読むことにしています。毎年の夏休みに図書館の少児部の会員としてボランティアをします。娘がこんな方式で「走財路」をすることは素晴らしいことだと思います。

馬年に馬車に乗って財路を歩きました。

拾った柴を財として赤色の袋に入れて家まで持ち帰る人々でした。

大きい財を拾ってにっこりと笑ったおばさんでした。今年は大儲けでしょう。

今年は小儲けでも満足できます。

財より健康の方がもっと大事だと思います。

栖霞寺に行ったら初詣の人が多かったです。



でっかい線香でした。



今年の冬は暖かくて、白い茶の木の花とピンクの梅の花は早く咲きました。



古南門は唐代の桂林のお城の南の門です。門の上に矢倉があります。「古南門」
の字は郭沫若の肉筆です。

春節には一番楽しいのはやはり無邪気なこともです。

可愛い双生児で、髪型が面白かったです。

大榕樹は古南門の前にある千年ぐらい樹齢のあるガジュマルの木です。初めは古南門
の前にガジュマルを二本植えましたが、現在は一本しか残らないです。

水彩絵のように美しい榕湖でした。岸に大榕樹があるので名があったわけです。
ナイトクルーズの夜景も素晴らしいです。宋代の文学者の黄庭堅が小舟に乗って
桂林に来た時にここに船を泊まったそうです。それを記念するための繋舟亭があります。

立派な桂林市図書館でした。

最近あった自動返書機でした。


ちなみに桂林で今咲いた花をアップして、お楽しみに。図書館の庭に咲いたバラの花でした。

私の屋上ガーデンの迎春花でした。


私の屋上ガーデンの四季玉蘭の花で、辛夷と違って、とてもいい匂いがする花です。

 

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コメント(4)

作者:( 「ふれあい中国」)

お客様からのコメント

1永ちゃん2014/02/15 22:21返信

桂林合宿中の永(なが)ちゃんです 今回の「走財路」の慣わしは初めて聞きました。面白いふうしゅうですね。 毎回素晴らしい桂林紹介ありがとうございます。桂林生活に大変参考になります。これからも紹介よろしくお願いします。

  • 2014/02/16 17:31

    永ちゃん、わざわざコメントいただき、ありがとうございます。今は桂林にいらっしゃいますね。桂林の生活には慣れていますか。桂林の冬が寒くて大丈夫でしょうか。私は26年前に日本に留学した時には日本の方々にいろいろご親切にしていただき、感謝しています。永ちゃんも桂林にご滞在中いい思い出になるように心からお祈りします。

2桂林浪漫2014/02/05 15:09返信

桂林の春節は穏やかで気温が上がり、しのぎやすい日々ですねー。 翊武路に面した私の自宅から、「古南門」は歩いて15分でしょうか。まことに落ち着きがある市民の憩いの場所でもありますね。朝は健康体操、語学学習に、夜になると観光船がライトアップされた湖をクルーズ、日本人、観光客も驚くほどの景観が素晴らしいところです。漓江の「遊船漂」が桂林のハイライトなら、夜の穴場的雰囲気を旅行客に与えるポイントは翊武義処から、老人山に向かって湖の道路一段下の石敷路を歩くのもよろしいですよー。まるで幻想的雰囲気で、若い恋人同士の甘甘密密な散歩には最適でしょう。古南門の題字が郭沫若氏のものとは知りませんでした。かって九州帝国大学で学び、帰国後、多くの作品を残した文人であることは知っておりましたが、こんど桂林に戻るとき、題字をを拝むとき郭沫若氏を偲びます。また、この場所の花屋が並ぶところは、もうすでに春の花が並べられ、道行く人にその花の香りを感じさせることでしょう。漓江の水嵩は今が一番少なく、船の往来も船底を壊さないような操船が必要だと考えらえますが、日に日に毛毛雨が降り注ぎ、水嵩が増してきますとゆったりした船下りがみられますねー。そんな季節、「解放橋」の下流で柳の新芽を愛でながら日がな散歩に散策に出で行くのも桂林での楽しみでしょう。広西の古都「桂林」、世界の旅人を酔わせ、引き付けることに事欠かないでしょう。季節は移ろい、人は多くの出会いと別れを繰り返しながら、桂林の「思い出」胸に刻んでいくことでしょう・

  • 2014/02/07 22:58

    有留先生、新年おめでとうございます。素晴らしいコメントいただき、ありがとうございました。ところで、先生は桂林にご滞在中桂林市では景色の一番いい所に住んでいらっしゃいましたね。両江四湖(漓江、桃花江、杉の湖、榕湖、桂湖、木龍湖)の沿岸は昔から桂林市では一番景色のいい所で、周りに住んでいる市民の食後の散策の良い所です。特に春になると川の両岸と湖の畔にいろいろな花が咲くと、水彩絵のように見えます。近年桂林市政府はそれをクルーズに開発して、人気な観光ポイントとなりました。でも、桂林の美しさはやはり先生しか描かれないでしょう。

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