明月峰一畳彩山旧遊(一)

2016年08月31日中国観光ガイド

   「秋老虎」がいよいよ去っていったのでしょうか、桂林は少し秋めいてきました。朝晩も涼しくなってきました。先日、数年ぶりに市内の畳彩山を登りに行きました。

   畳彩山は明月峰、於越山、仙鶴峰と四望山の四つの山からなっています。始めは唐代の元晦という人によって開発されました。千年以来、数多くの詩文と仏像の摩崖石刻が残され、無数の文人墨客を引きつけました。劉克庄、袁枚、康有為及び孫中山と宋慶齢夫婦などの名人がそれぞれ畳彩山に足跡を残しました。

   明月峰は海抜223mで、山の高さは73mです。階段は450段ぐらいあり、頂上までゆっくりして、約一時間ぐらいかかりました。半ばの風洞を年中川風が吹き通っていて、たいへん涼しかったです。そこに唐代以来の仏像が多くあり、民国の有名な教育家の馬相伯先生の肖像も刻まれています。頂上まで登ると市内の景色が一見見下ろすことができ、登り甲斐がありました。

   ガイドの時、畳彩山を何百回も見物したことがありますが、今回旧遊して、疎い感があり、感無量でした。岩には石刻がたくさんあり、年月が経って、風化され、ほとんど字が見えなくなっている状況でした。結局は色が付けられた名人の詩画や目立った所にある深く刻まれた字しか見られませんでした。それは人間社会も同じことでしょう。

明月峰の遠景


登り始まりの景色―明時代の石刻


山門に「到清涼境、生歓喜心」という清代の官吏張詳河の聯が飾られています。


山の半ばにある風洞です。


民国の有名な教育家、馬相伯先生の肖像図です。


清代の桂林の画家李秉綬の「蘭竹図」です。


木龍湖のパノラマ


桂林市区のパノラマ

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作者:(陸耀雲 「ふれあい中国」)

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