桂林から陽朔の興坪まで新道路が開通した!興坪/桂林間の漓江遡り遊覧船運行予定

2017年10月19日中国観光ガイド

  数年前から桂林から漓江の東岸に沿って陽朔の興坪まで新たしい道路を築き始めたそうです。この頃、新しいアスファルト道路の整備が完成したとのことで、私達が一度ドライブで興坪に参ることにしました。

   10月10日に自家用車でその町へ向かって出発しました。桂林から興坪まで約65キロですが、山道が多くて一時間半ぐらいかかったのです。この道が新たしいので気楽な道です。それだけではなく、漓江に沿って作った道なので、車窓から遠く見ると姿の美しい山々が次から次へと現われてきて、見ているうちにうっとりとなって、私が全く水墨画に入ったような気がして、その美しさに心が打たれ、すっかり感動されてしまいました。


桂林から興坪への新国道


新国道からの眺め


途中、国道にある山頂からの眺め

途中にある西塘村の眺め

  途中、霊川県のある村、いわゆる「潜経村」が見えてきました。この村は広西チワン族自治区で唯一の回族郷(イスラム)です。資料記載によると、村の人々の先祖は河南省の洛陽から来たものだそうです。元の時代(約700年前)の初めに、モンゴル大軍は河南のイスラム教の信徒を追い殺したことがあって、白姓の二人が四十冊のイスラムの書籍「古蘭経」(コーランの書)を保護するため、昼夜問わずその書籍を持って逃げ続いて、二か月ぐらいかかってようやくこの村に来ました。

  この村は四方八方の山々に囲まれて緑にも覆われていて、人間の臭みから遠く離れたようなところで、完全に落ち着いて住めるところです。二人が村の後ろにある洞窟を見つけて、コーランの書籍を洞窟内に隠していました。それゆえ、この村を「潜経村」と呼ばれるようになったのです。

  中華民国時期(1912年~1949年)の有名な将軍、白崇禧はこの村の白姓の後代です。1940年、彼は寄付で大金を出してこの村に改めて新しいモスクを立て直ました。この頃、国は予算を作って村全体の古い建築を修復して、白氏宗寺に昔の生活用品と古い写真などを展示しています。観光客に桂林の歴史を偲ぶことがきる楽しみの一つでしょう。

  「潜経村」を通って車で暫く走って行くと山道の上から望めれば草坪街が見えます。高い所から見るため、足もとに展開されている町が山々に囲まれて、その山波が見渡し限りも見えて、そして麓に長閑な田園風景も見事に展開している景色ばかりで胸が一杯になって感慨無量でした!


潜経村


白氏宗寺にある歴史的な写真展示


白氏宗寺の玄関


白崇禧将軍

    繋がった山並みの峰とくねくねと流れている漓江の景色を見ているうちに中国で有名な大詩人韓愈の詩句を思い出しました。「川が緑の帯を成して山が碧玉の簪の如し」と。

   車が一時間半あまり走って有名な古鎮「興坪」に到着しました。昔から桂林では次のような説があります。「桂林山水が天下に甲たり、桂林の山水が陽朔にあり、陽朔の山水が興坪にあり」という話です。この町の船着場から、向こう側にある中国の人民元20元札に描かれたモデル山が見えます。

興坪の船着場から見た素晴らしい漓江景色

    新しい観光ルートを開拓するため、新しい国道を築いただけではなく、この国道の側にサイクリングのルートをも設置して整備が完成しました。これから中国・桂林に来た観光客にとって、漓江下りの楽しみだけではなく、徒歩とかサイクリングなどもできてより楽しめるのでしょう。特に漓江に沿って作ったサイクリングのルートは世界中でもめったに見えない素晴らしい眺めなので、これからもますます多くの観光客を桂林に引きつけてくるでしょう。

    そして、関係者の話によると、今年の年末までに、漓江遡りルートも開通することになるそうです。出発地が興坪で終点が竹江埠頭であり、出発時間が13:30の予定で、18:30竹江埠頭着の見込みです。夕食も船で取ることができます。今まで漓江の観光は40年間ぐらい下りばかりですが、逆のコースを一度体験すれば違った趣と楽しみがあるのでしょう。


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コメント(6)

作者:(李翔 「ふれあい中国」)

お客様からのコメント

1アーリー2017/12/07 18:37返信

桂林に住んでる日本人です。 漓江の東側ルートを回る一日、観光したいですねー。 バス(ミニバス)は、日本人限定で。大声でしゃべりまくる人との同行は苦手です。謙虚、マナーを大事にする日本人だけの限定旅行で募集とあったら、喜んで参加します。 そんな、企画お願いしたいものです。   わがまま、申し訳ありません。

  • raku2017/12/11 16:56

    ご連絡いただき誠にありがとうございます。漓江の東側ルートの企画を作成・手配は可能です。近日はこのルートで2名のお客様を案内したこともあります。よろしければ、Eメールにてraku@chinatrip.jpへご相談ください。よろしくお願い致します。

2めだか2017/11/19 11:55返信

来週11/21から桂林に行く予定です。上海で折り畳み自転車を買って、杨堤→兴坪は徒歩、その他は自転車での移動をしたいと思っていました。新国道にも少し行ってみたいと思います。

  • ホウ2017/11/20 16:10

    初めまして、自転車での旅行ですか。すごいことですね。自転車旅行ならではの趣が楽しめますね。どうぞお気をつけて桂林をご堪能下さい。

3ながちゃん2017/11/07 11:33返信

おおやっと開通ですか。4年以上かかりましたね。ぜひ通ってみたいです。

  • ホウ2017/11/14 12:46

    初めまして、ふれあい中国お客様担当の彭(ホウ)です。 確かにとても長い時間をかけて、いよいよこの桂林~興坪間の新国道を開通することができました。 とても走りやすい道路である上、国道から見る景色は素晴らしいものです。ぜひ通ってみてください。専用車や日本語ガイドなど、もしお役に立てれば幸いだと思います。宜しくお願いします。

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