湖南省博物館

  湖南省博物館は市北部の東風路に位置し、烈上公園の西側にある。1951年に建設、1956年に開館した。主に中国古代及び近現代の文化遺産の収集、収蔵、研究、またそれらの陳列展示を行っている。館に貯蔵されている文化財は12万件で、そのうち一級のものは700余件にのぼる。正門の片側にある旧式の木造建築物では、主に革命資料の展示を行っている。もう片側は、3億元近くを投資して建築された近代的な大建造物となっている。建物内では、馬王堆漢墓内にて発掘され出土した西漢女屍、彩帛画、竹簡、漆器、楽器、棺椁など数千件にのぼるきわめて貴重な文化財がディスプレイされている。その中に、今からすでに2100余年前の女性の遺体があり、肉体は完全な状態で、組織の部分でもなお弾力があり、部分的な関節については、まだ動かすことさえできたという。さらに墓内から出土した禅衣は、蝉の羽のように軽く、長さ約1.28メートルもありながら、その重さは50グラムにも満たない。その精妙な手工芸には思わずため息が出てしまうほどだ。展示内容は十分豊富で、その地の特色も鮮明である。また、『馬王堆漢墓の陳列』と『湖南歴史文化財の陳列』の専門展示室も設けられている。