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峨眉山

観光スポット紹介

   峨眉山は四川省峨眉市から7㎞離れた西南部に位置し、敷地面積は154平方キロメートルに達しています。峨眉山は大峨眉、二峨眉、三峨眉、四峨眉の四つの峰からなっており、最高峰である大峨眉は標高3099mの高さを誇り、二峨眉とも呼応するように聳え立ち、まるで人間の眉を画に描いたようであることから峨(画)眉山と名付けられました。山全体は地勢が険しく、その景色はきれいなので昔から「秀甲天下」と称えられています。峨眉山は五台山、九華山、普陀山とともに中国仏教の四大名山の一つであり、普賢菩薩の道場としてもよく知られ、「銀色の世界」という別名も伝えられています。また、仏教関係に応じて建立した伽藍が合わせて26軒にも上ります。これら仏教施設に感化され、多くの人々が敬虔な信奉心を抱いていました。このため峨眉山は仏教文化と自然景観をうまく融合させた山岳地帯型の珍しい観光地と位置づけられています。標高3099mの峨眉山は麓から頂上までの気候が多様化し、動植物の生育と分布も豊かで、3700種類以上の植物と2300種の野生動物が生息し、昔から「古の動植物王国」とも呼ばれています。1982年に峨眉山は国務院で初の国家級観光風景区のリストに載り、1996年には「世界自然文化遺産」にも登録されることになりました。

   峨眉山は褶曲断層型の山脈に属しており、緩やかな山間部もあれば勾配の激しい斜面も存在し、深い谷間と険しい絶壁を持つ山岳となっています。雨が降ると至る所で白い瀑布が流れ、山間部に霞む雲も幻想的な雰囲気を創り出します。山の麓から最高峰である万仏頂までは古くから二本の登山道があり、緑の植物に覆われ何十㎞の距離があるので、登山者として相当の覚悟と経験ができないとのぼること困難だとされています。幸いな事に麓の駐車場からケーブルカー(全長1480m)に乗り、万年寺まで行くことができるようになりました。さらに2007年には金頂までのケーブルカー(全長1164m、海抜2540~~3048の区間)も完成し、より手軽に観光することが可能になりました。

   峨眉山の気候は垂直に分布し、麓から頂上までが四季のようにはっきり分かれています。山全体は雨が多くて日照時間も短く、1月の平均気温は6.9℃、7月の気温が26.1℃です。また麓と頂上との気温差が10℃ほどあるので防寒対策が必要になります。標高2000m以上の山岳地帯では10月から翌年の4月まで雪に覆われ、そのタイミングを見計らって多くの写真家が訪れます。

   峨眉山には古くから「峨眉十景」と呼ばれる景観が存在します。その十景とは「金頂祥光」、「象池月夜」、「九老仙府」、「洪椿暁雨」、「白水秋風」、「双橋清音」、「大坪霽雪」、「霊岩畳翠」、「羅峰晴雲」、「聖積晩鐘」になります。また時代が進むにつれ新たな峨眉十景も登場し、「金頂金仏」、「万仏朝宗」、「小平情縁」、「清音平湖」、「幽谷霊猿」、「第一山亭」、「摩岩石刻」、「秀甲瀑布」、「迎賓灘」、「名山起点」の十景で人々の人気を集めています。この中で標高3079.3mに達する金頂にあたる「金頂祥光」は峨眉山のシンボルで、「日の出」「雲海」「仏光(ブロッケン現象)」「聖燈」が楽しめることから、峨眉十景の代表となっています。「日の出」を鑑賞するなら夏は朝5時45分、冬は6時50分、「雲海」「仏光」を見るなら朝は9時から10時まで、午後は3時から4時までとされています。金頂に設置してある四面十方普賢金仏は世界で最も高いとされ、ブロンズに金メッキで造られたものであり、高さ48m、重さ660tを誇ります。仏教の経典によると「48」という数字は阿弥陀仏の48の願望を表し、「十方」とは仏教では十の方位を表しています。すなわち普賢菩薩には十方三世にいる衆生を救済するという願いがあることを意味しています。

   標高3099mの万仏頂は峨眉山の最高峰であり、「普賢の道場に万仏が纏う」という意味から名付けられました。ここは峨眉山の原生林を鑑賞できる生態観光区域であり、万仏閣、高山椿「シャクナゲ」鑑賞区域、黒熊溝、「仙人の振り返り」などの観光スポットがあります。特に万仏閣に下がっている「祝願古鐘」には厳かな雰囲気が漂い、毎回108ずつに突くというしきたりが伝えられています。仏教によると、このように108回ずつ突くことで108の煩悩を追い払うことができると信じられているからです。また108という数字は一年を移り変わる四季を表し、国の平和や人々の幸せを祈願することになります。

   さらに峨眉山には中国で最も規模の大きい野生チベット猿保護区域があり、ここでは約300頭の猿が生息し、観光客にも慣れて接近してくるので餌をあげたり鑑賞したりすることができます。猿の鑑賞は毎年6~9月までに限られています。

   このほかにも峨眉山の歴史を忍ばせる数々の伽藍や施設があります。例えば、「万年寺」は峨眉山の重要なお寺として、420年に建立され、建物の構築には一本の梁もなく中国建築史において極めて珍しいとされています。いままで18回の地震に見舞われたにもかかわらず崩壊した形跡もなく、中国建築史上の奇跡とも呼ばれています。お寺内には宋の時代に造られた普賢菩薩が象に乗っている銅像が安置され、寺の貴重な宝とされています。「清音閣」は877年に恵通禅師により建てられたお寺で釈迦、普賢菩薩、文殊菩薩が祭られています。周囲には由緒のある「牛心石」や美しい渓流などがあり、唐の時代の薬王と称された孫思?が丹薬を煉った場所として知られています。「洪椿坪」は標高1120m、峨眉山において最もマイナスイオンが多い場所として知られ、清々しい空気と美しい緑が広がり、リゾート地としても好まれています。また明の時代に建立された伽藍があり、当時は唐の時代に植えられた洪椿に因んで「千仏庵」と命名されました。「洗象池」は標高2100mに位置し、言い伝えによるとここは普賢菩薩が白象を洗った場所とされています。また、ここからは夜空にかかる名月をめでることもできます。「報国寺」は峨眉山で最も大きい伽藍で、峨眉山の第一景でもあり、1615年に建立されましたが戦火に焼かれ、1654年に聞達禅師の手により再建されました。報国寺には三つの宝が存在し、1415年に造られた高さ2.4mの巨大な仏像の焼き物、高さ2.3m重さ25tの銅鐘、4700個の仏像と《華厳経》の全文を刻んだ高さ7mの巨大な「華厳銅塔」を指しています。「伏虎寺」は峨眉山を登る際に必ず通るお寺であり、唐の時代に建立されたもので戦火に焼かれもしましたが、その後20年の年月を費やし絶え間ない修繕や増築を繰り返した末に、奥行きが13層も続く豪華な境内が完成しました。「神水閣」は周囲に仏教や道教の建物が密集している所であり、普賢菩薩が峨眉山を登った時、休息をとった場所であり、 そばには「普賢石」という名所が残っています。

   峨眉山には多くの植物が美しい花を咲かせて山を彩ります。椿を鑑賞するなら毎年4~5月、万仏頂でシャクナゲを見るなら5~6月、紅葉を見るなら毎年10月がシーズンとされています。雪が降り銀色に染まった峨眉山で銀色の世界やスキーを楽しむなら11月~翌年3月までが最適です。

   また峨眉山を訪れるにはいくつかの注意点もあります。
1、寒さに注意すること。峨眉山は高低差が2500mほどあり、温度差が約10℃あります。防寒服などをご用意ください。ただし、荷物にならないように頂上の金頂では綿入れがレンタルすることができます。
2、雨に注意すること。峨眉山は雨がよく降る所なので、軽くて薄い雨具を用意する必要があります。
3、峨眉山の一部の登山道は大変滑るので、動きやすく滑りにくい靴をご用意してください。
4、 猿に餌をやる際は、猿が襲ってこないようにできるだけ触らないでください。