佛山祖廟
広東省佛山市内に所在する。北宋・元豊年間(1078~1085年)の創建といわれ、道教を崇拝した北方玄天大帝を奉るための神廟で、「北帝廟」と名づけられた。元代末に火災に遭い、明代洪武5年(1372年)に現在の廟が建て直された。「祖廟」という名は、佛山に数ある廟の中で最も歴史が長いという意味から付けられている。明代初期に再建された当時は、従来を超えない規模だったが、佛山地区の経済が発展するにつれ、徐々に拡張されていった。清代になる頃には、体系的に整備された地方色の濃厚な神廟となり、そのまま現在まで保存されている。現存するのは前殿、正殿、慶真楼、錦香池、万福台など五箇所で、面積は3000㎡以上に及び、ほとんどが明・清代につくられたものである。
精級な技巧を第一の特徴とする。瓦葺きの屋根の棟は石湾産の陶塑で飾りたて、壁や塀にはレンガの彫刻がびっしりと施されている。
ここは全国重点文物保護単位であり、1958年に広東省の重点文物保護単位にも認定され、佛山市博物館によって管理されるようになった。