六和塔
杭州市を流れる大河、銭塘江の北岸にそびえ建つ八角七層、高さ約60mの塔。海水の逆流現象による銭塘江の氾濫を鎮めるため呉越王·銭弘俶の命により970年に建設されたもので、当時の塔は北宋末期に破壊され、現存する塔は1163年に再建されている。塔は一見、八角13層に見えるが、内部は七層という不思議な造り。塔内の装飾は、宋代の建築様式を膿厚に伝える貴重な建築物になっている。最大階まで登れば銭塘江に寄り添うように広がる江南の雄大な景観を一望できる。なお、名前にある六和とは、仏教の六和(日本では六方という)の教えに由来している。