長寿水晶宮

長寿水晶宮は、巴馬ヤオ族自治県から北西約45キロメートルの那社郷に位置し、「水晶王国」と讃えられています。世界中のあらゆる鍾乳洞を巡っても、巴馬の長寿水晶宮の美しさには及ばないと言われています。無重力水で生成された綿毛雪のような石と曲がりくねった無数の水晶針で構成されたこの透き通り輝く空間が、人々の心を揺り動かします。その美しい景観を見ると、大自然の偉大さを知ることができます。
長寿水晶宮の遊覧区は約1.5 平方キロメートルで、全長700メートルのコースが用意してあり、さらに5つのホールに分かれています。地面から天井まで最大高度は50メートルと壮大な観光スポットとなっています。母岩は約2億8千万年前から海底で形成され、鍾乳石は十数万年前から成長し始まり、今でもその成長は続いています。珍しい奇観には巴馬独特の長寿文化の雰囲気も感じられます。水晶のようにきらきらと光輝く鍾乳石は、この地に生きる長寿の方々と同様に巴馬の魂と讃えられています。水晶宮に入ると、まるで童話の中にいるようなメルヘン世界が広がっています。地面には透明なキノコのような結晶体、天井からいろいろな形の水晶球や水晶花、水晶草が垂れ下がっています。真っ白で透き通った石柱や石筍は何者からも邪魔されることなく自由に伸びていきます。そして、鍾乳洞内は照明効果でさらに神秘的な世界を創り出しています。