巴馬賜福湖
賜福湖は巴馬県から東北8kmに位置し、盤陽河下流の岩灘水力発電所のダムの水を貯めて出来た人工湖で「百島の長湖」と呼ばれています。
賜福湖には高さ39m、全長396mの賜福橋が架けられていて、広西で最も雄大で多種構造の橋だと言われています。賜福橋は賜福湖を東南部と北西部に分かち、橋の北端には海抜500mの識立山、南端には海抜600m以上の維漢山が橋の周囲を守護するように立っています。高い位置から湖を見下ろすと、数百の山々が小島や半島となり賜福湖の形状を成しています。
賜福湖は北西の三江口大橋のたもとから東南の波至村まで数十キロ続き、広さは約400mです。水が山の周囲を流れ、山の絶壁や峰、水面に映りこむ景色と人々の心を癒す泉のしぶきと太陽が生み出す光と影の舞いを見ることのできる非常に美しい湖となっています。真夏の始まると雨がおさまり、霧も徐々に引いていきます。デッキに上がり山を眺めると、筍の皮をはがす様に霧から現れ、山腹の竹が穏やかな風に揺れ動いている様子は膝を合わせ囁いているように見えるでしょう。また、両岸からは水鳥の羽ばたきや漁船を見ることができます。
賜福湖の水深は測量できないほど深く、右岸には延々と続く丘陵が一年中緑に覆われ、左岸には岩石が幾重にも重なり、様々な形を作り出しています。湖の東には夫妻岩が屹立し、南には四畳泉が湧き、北西には美人が寝そべっているといわれる山が見えます。西側には蓮の花の形をした峰があり、青山が澄みきった水面に映り、ヤオ山西湖と呼ばれています。
現在、観光リゾート地として開発されており、魚釣りをしながら休暇を穏やかに過ごす場所として人気があります。