ギャンツェ・ゾン(宗山城堡)
ギャンツェ県(江孜県)の中心にある岩山の頂に聳え立つギャンツェ・ゾン(宗山城堡)は、「英雄の城」とも呼ばれています。
1904年、イギリスの武装使節団が開国を求めてチベットに進攻した際、ギャンツェ・ゾンは激戦区となっていました。ギャンツェを守る軍人たちは宗山で砲台などの防御工事を行い、この戦いは8か月間も続きました。実力で遥かに勝るイギリス軍に対し、この地を守っていた軍隊と民衆は弾薬も食糧も尽き、最後は崖から飛び降りて、その身を犠牲にしました。現在もその当時の砲台などが残されています。