また、「カラマイ」はウイグル語で「黒い油」の意で、市街東北部の天然の瀝青の山―黒油山に由来します。カラマイ市の前身は県級行政区の「独山子鎮」で、1958年5月29日に県級市「克拉瑪依」が正式設立し、1982年2月16日自治区により地級市へ昇格し、1984年8月17日に自治区直轄の県級市となり、1990年1月8日に再び地級市となりました。
カラマイ市(カラマイし)は新疆ウイグル自治区に位置する地級市です。ジュンガル盆地西北縁に位置する中国の重要な石油生産地の一つで、新疆石油管理局の所在地です。石油に因んで名付けられています。カラマイとはウィグル語で「黒油」をさし、市の東北の隅にある「黒油山」という群れになった天然のアスファルトあることからです。カラマイは中国建国以降開発した初ての油田です。2002年、原油の生産量は1000万トンに達し、中国西部初の原油生産量は一千万トンを超えた大型油田となっています。
カラマイ市の人口は39万人、その中に漢民族は全体の75%を占めており、他にウイグル族、カザフ族、回族、モンゴル族などが挙げられます。
カラマイは全体的に傾斜した地形で、東西の最大幅が110kmで、南北の最長距離が240kmで、南北に長く、東西に狭いのです。平均海抜は400m前後、最低地点は艾里克湖になっています。市街西部には加依爾山、青克斯山、北には阿拉特山があり、中部・東部の地形は広く平坦でジュンガル盆地に向かって中心が傾斜している。東北はコブクサル・モンゴル自治県、東南は沙湾県、西はトリ県とウス市に隣接し、南はクイトゥン市により本市の「独山子区」が隔てられ飛び地となっています。
カラマイ市は中緯度の内陸地区に位置し、温帯大陸性気候に属しています。冬は寒く、夏は暑く、乾燥で雨量が少なく、春と秋は風が多いです。冬と夏の温度差が大きく、積雪は少なく、蒸発は早く、凍土は深いです。強風、寒波、雹、山津波などの悪天候は頻繁に起こります。年間平均気温は8.6℃です。最も寒い時期は1月であり、平均気温はー15.4℃、―40.5℃の極端低温に達したことがあります。最も暑い時期は7月であり、平均気温は27.9℃です。46.2℃の極端高温に達しています。7月の日照量は最も多く、302.5時間に達し、12月は最も少なく、わずか99.8時間です。年間平均降水量は108.9ミリ、蒸発量は2692.1ミリです。大風日数は一年間に64.5日、夏の熱い日数(温度は35度や35以上になる)は平均一年間に27.6日あります。年間の無霜期間は232.3日です。
カラマイ市の主な観光風景区は自然風景区、石油工業風景区、市内観光地、砂漠生態農業風景区に分かれています。
自然風景区は世界魔鬼城、黒油山、艾里克湖、白楊河大峡谷、野生コヨウ林、彩石滩、油砂山、恐竜化石丘、紅山丘、未名湖、瑪河古道、西部ゴビ地質公園吐孜溝、中拐砂漠自然植生保護区、清代居民村落遺跡、烏尓禾天然アスファルト脈、独山子泥火山などがあげられます。
石油工業遺跡は独山子油井遺跡、独山子蒸留釜遺跡、独山子石油労働者クラブ、克1号井、英雄193井、カラマイ展示館、カラマイ地質陳列館、中国西部油井コントロールセンター、カラマイ石化公司、独山子石化公司、石西、陸梁、彩南、淮東砂漠油田と野生動物逍遥油区などがあります。
市内観光地は世紀公園、人民広場、九龍潭、黒油山公園、朝陽公園、東湖公園、陽光水世界、大漠国際ゴロフクラブ、ジュラ紀氷雪世界、西月潭、独山子スキー場などがあります。
砂漠生態農業景観は大農業観光園区、林業基地、普林生態科学技術園、庭院経済区、永昇リゾートなどがあげられます。
その中に最も有名なのは世界魔鬼城、黒油山、艾里克湖、白楊河大峡谷と野生コヨウ林です。2011年12月20日、カラマイ市は「中国文明都市」に入選されました。