泸山
泸山は遠くから見ると首を空に向かって伸ばす蛙のように見えることから「蛙山」とも言われており、四川省の屈指の景勝地として有名で、標高2317mで、西昌城から南に5kmの場所に位置します。東には鏡のように澄んだ邛海があり、西には美しい安寧河が流れ、南には泸山が寄り添うように高く聳えています。大自然の雄大さを持つ泸山は邛海とともに「川南景勝の地」と呼ばれています。また、この地ではかつての人々が「松風水月」と泸山言葉で泸山景観を褒めたたえており、それぞれの字は泸山の松の木、安寧河の風、邛海の水、西昌の月を意味しています。
泸山では老木が空高く聳え、その中でも松の木が多く、2000年以上の歴史を持っている九龍漢柏(コノテガシワ)が蜀の十大樹王の一つに数えられています。曲がりくねった山道に沿い両側の老木を観賞しながら頂上まで登ると、漢代唐代明代清代など各時代の儒教?道教?仏教の宮殿やお寺が数十箇所あり、それぞれの教規や思想は異なりますが、一つの山の中で何千年もの教規が人々の生活とともに平穏に受け継がれ、このような場所は世界でも珍しいといわれています。「泸山第一殿」と言われる光福寺は山中で最も規模の大きい建築群で、千仏殿、文武宮、魁星閣、望海楼、飛梁寺、大雄宝殿で構成されており、殿内には多くの彫刻芸術品が現存しており、全国でも珍しい地震碑陳列室や歴代の著名人が書いた漢詩や明の時代の銅鉄仏像や何千kgといわれる銅像と塔式の香炉などの文物品が陳列されています。
泸山山道だけでなく、2001年に空中ケーブル?ウェイとローラースライダーが造られました。空中ケーブル?ウェイは全長600m、高低差100mで、それに乗ると泸山と邛海の美しい景観を見ることができます。泸山のスライダーは中国南西地区で最も長く、全長1180m、高低差は100mあります。険しい山に沿って曲がりくねったコースを滑り降りると山の自然を感じながら刺激的でスリル溢れる観光を楽しめます。