冠豸山
冠豸山は福建省連城県に位置しています。その主峰の形が古代の獬貀の冠に似ているため、“冠豸山”と名付けられました。獬貀は古代の伝説の中の一種の神獣で、羊のように独りでいる「曲直が分かり、人が争う場合、角で直せない者へ触れて」、裁判官はこれにより是非を判断することができます。したがって、裁判官の帽子は「冠豸」と呼ばれ、剛直廉明の意を寓します。冠豸山は昔東田山と呼ばれていました。「世界自然と文化遺産」の武夷山と同じ山脈(武夷山)にあるため、同じ丹霞の地形に属し、山勢が雄奇で、「北夷南豸、丹霞双絶」の誉れを受けています。
多く、南宋大儒、福建四大理学者の一人である羅従彦の手書、明代の名儒・黄公甫が書いた「冠豸」、現代の有名な書道家ロダンの「長寿」、趙朴初の「造化鐘神秀」などの書道の貴重品が保存されています。冠豸山に“三絶”があり、一つは竹安寨景区の“寿星石”、二は竹安寨景区の“水門壁”、
三は冠豸山景区の「照天烛」です。
冠豸山は冠豸山景区、石門湖景区、竹安寨景区、旗石寨景区、九龍湖景区で構成されています。1986年に福建省十佳風景区と評され、1994年に国家重点風景名勝区となりました。2000年に国家第一陣のAAAA級旅遊区、2009年に中国国家自然遺産名禄に登録されました。