広西龍勝:世界段々畑の故郷

2015年11月19日

                


  中国社会科学院、中国旅行研究院の18人の専門家から共同研究され、広西龍勝が世界段々畑の故郷だと発表された。


  2015年11月14日、広西チワン族自治区の龍勝の各自治県人民政府と桂林理工大学によって、「広西龍勝:世界段々畑の故郷」というテーマセミナーが開催された。中国社会科学院、中国旅行研究院、四川大学、華中農業大学、南京農業大学、華南師範大学、雲南師範大学、アモイ理工大学、桂林理工大学、広西師範大学、広西民俗大学、賀州学院などの学校から18人の専門家や学者は、考古学、歴史学、民俗学、旅行学、景観学などの科目から、龍勝段々畑の歴史や保護、発展について検討し、共同認識を得、検討成果を発表した。


龍勝段々畑は規模が大きく、世界的観光地価値のある重要な農業文化遺産だ


  龍勝は耕地が272373.3ムーあり、その中で、水田が223976.85ムーあり、6°以上の坂が約96%占め、15°以上のが80%あり、また25°以上の坂が約46.69%を持つという。

  段々畑は龍勝の各村に存在していて、100ムー以上の段々畑が320ヶ所あり、2000ムー以上の段々畑が9ヶ所を持っている。その中で、龍勝地方の段々畑が10734ムーもある。龍勝段々畑は段差が大きく、最大が860メートル以上を持つに対して、階数も多く、最大に1100階もあるそうだ。龍勝段々畑は他にはない美し規模、平和の美、綺麗なライン、優れた形があり、代々伝わってきた段々畑の農耕文化を創り出している。龍勝段々畑は生態知恵の傑作であれば、天と地と人との調和の典型でもあり、名実ともに段々畑の国だ。


龍勝段々畑は悠々たる歴史を持っている


  数人の専門家は考古学や歴史学から検証し、龍勝段々畑が所在している南嶺山地には6000年~12000年前からすでに原始栽培稲が現れたという結論を出した。これは世界人工栽培稲の発祥地の一つだ。秦漢時期に、段々畑の農耕方法はすでに龍勝にて出ていて、唐宋時期に、龍勝段々畑は大規模的な開発が行われ、明清時期に、大体現在の規模になっていたという。龍勝段々畑は少なくとも2300年の歴史を持ち、世界の段々畑の故郷だと言える。


龍勝段々畑の保護は龍勝の経済社会の発展に極めて重要な意義を持っている


  段々畑の農耕文化と段々畑生態についての研究を行い、段々畑の生態と文化を保護しようと考えられている。段々畑農業システムの生物多様性を保護し、龍勝段々畑の文化観光地遺産旅行を発展させ、農民の収入を増加させることによって、龍勝段々畑の永遠の存続を確保し、段々畑の文明を子々孫々に伝わろうという考えだ。