彩虹橋

 彩虹橋は南宋時代(1137年)に建てられ、婺源廊橋の代表作であり、中国で最も美しい橋の一つといわれ、古徽州で最長最古の廊橋として知られている。全長140メートルの屋根を持ち、造型の美しさだけでなく雨の日の歩行人の休息の場として役割を持つ。橋脚部分は石が積み上げられ、増水時の激流に耐えられるよう、先の尖った舟の形をしている。橋の下流は飛び石が設置され、渡れるようになっている。
彩虹橋の名は唐詩「两水夾明鏡,双橋落彩虹」に由来し、橋の設計は長期実用的理念をもとに時を経ても簡単に手入れ補修をできるもので、より簡単で実用的工芸文化をより容易に継承することを体現している。また、彩虹橋の魅力は単に橋だけでなく周囲にある山、水、村、通路等の要素との結合と構成、そこから生まれる建造の生命力である。