黄村百柱宗祠

 婺源黄村の百柱宋祠は中国国家保護文化財に指定され、1982年にパリの民族展覧会で宋祠の代表として出展された。99本の主柱は設計者の考える民間的な金銮殿が表現され、構造上100本は見つけられないが、建築者の意図で「百柱宋祠」と呼ばれている。
当初、清華大学の学者たちが訪れた際、百柱庁に進み15m以上ある間口の規模と構成の壮麗さに驚いたという。大門を抜け中央門廊には祠堂が規則正しく立ち並び、その円錐の山を「金字面」と呼ぶ。これは風水上の示しで宋祠の朝山を成し、宗族の科挙試験においても成功に導いたという。大門の処理は精巧、構成は複雑で、正面と背面の形式が合致するように比率の調整と正確な尺度が構造上重要になっている。門を境に内と外で二つの世界を形成し別々の処理を行っている。外側は華麗な3間「五風楼」、内側はシンプルなでギリシャの古代建築アクロポリスと異なる方式で同じ効果を生み出している。