天水は甘粛省の南東部、陝西、甘粛、四川、寧夏四省の境にあります。総面積は1.43万平方キロメートル、総人口は370万人(2012年)あります。天水は温帯モンスーン気候に属し、年平均気温が11℃、年平均降水量が491.7ミリで、四季がはっきりとしています。
人文始祖の伏羲氏、神農氏及び女ワはみんな天水一帯に生まれました。周の時代に封戎邑と呼ばれ、秦の時代に上封県が設けられ、その後また秦州、天水、成紀などの名があります。シルクロードの中継地とした天水は泉が多くて甘く、この名が付けられました。
唐代の名詩人杜甫は天水の水が「牛乳に勝る甘さで、十方の僧侶を養うことができ」と賛美しました。天水は雄壮な山河ばかりではなく、中国の古代文化の発祥地でもあります。古石窟、古建築、古墳群、古遺跡、古戦場が至るところにあります。麦積山、伏羲廟、仙人崖、石門、南郭寺、大像山、玉泉観、仇池などが分布しています。漢の「飛将軍」李広は成紀で生まれたこと、三国の諸葛孔明は北伐で6回祁山を出たこと、張騫は隴右経由して、使節として西域に行ったこと、唐玄奘が天水を通り、インド諸国へ行ったことと唐代名詩人の杜甫がかつて秦州で避難したことなどは天水とかかっています。2002年12月「伏羲文化研究会」が天水に成立され、天水を基地、北京を窓口として伏羲文化の研究が始まりました。
代表的観光スポットに、麦積山石窟,伏羲庙,仙人崖,南郭寺などが挙げられます。