大楽林寺

 大楽林寺は通遼市の西拉木倫公園の北側にあります。1994年に工事を始め、2005に完成したものであり、敷地面積が27000平方メートルにも及びます。全称が吉祥密乗大楽林寺とも呼ばれます。「密教」とは西暦7世紀から12世紀にかけて盛んに信仰された時期において高度な組織にされた呪い術や儀式、世俗信仰などを特徴づけとされた宗教のことです。記載によると、チンギスハンの弟であるハブツサハールの30代目の末裔とされた包天虎氏が自家の祖廟として使われた「聖経寺」を今の大楽林寺の場所に移してきたということです。即ち大楽林寺の前身として改めて企画され建設に乗り出しました。1997年内モンゴル自治区の人民政府から許可を受け、ラマ教の合法的な活動を行う場所として機能しています。大楽林寺はともに漢族とチベット族の建築様式を兼備しており、順次に大山門殿、瑞像図、天王殿、大雄宝殿、観音殿、仏降塔、法門塔、長寿塔、時輪金剛宝塔、転経亭(タルチョを回すあずまや)などが配列しています。本殿の前に高さ2M近く古風の仏像が二体安置され、本殿の中には33体にも上る金メッキの銅製の仏像が安置されています。中にはタイから送られた仏像が3対あり、いずれも精緻な工芸で造られ珍しいです。そして本殿の中に高さ16Mの丸い柱が4本立てられ、赤色に塗りつけられて屋根を支えています。本殿のあらゆる窓や扉に皆豪華な彫刻や絵画に飾られ、色鮮やかに輝き、壮観さを浮き彫りにさせています。更に本殿の外壁に合わせて21枚の仏教に関する壁画が刻まれており、画面が生き生きとして通行人の目を引き付けます。

 

 内モンゴル自治区の仏教教会の会長を務めるウラン活仏が大楽林寺のために自ら「吉祥密乗大楽林寺」と執筆しました。毎年旧暦の1月15日、2月8日、4月8日、6月15日、10月25日になると必ず、ここで祈祷会、マニ会、吉祥会そして満金大会を開きます。

 

 美しい緑の林に隠れた大楽林寺は白い壁に囲まれ、黄金色の屋根に覆われたため、周囲と強いコントラストをなしています。豪華な図柄を満載した中国庭園式の寺院として名高いです。寺院の中に数々の宗教関係の美術品が陳列されています。寺院の籍に登録されたラマきょうの僧侶が32人いて、内勤従業員が19人います。寺院に7人から構成した管理委員会と五人からなる教育委員会があるとして健全なリーダシップも出来ています。

 

 大楽林寺は公開されて以来、年間平均して10万人以上の観光客や信者を受け入れています。香港や台湾だけではなく、日本やアメリカ、モンゴルなどからの来訪者を迎えています。2005年までに引き続き44回にもわたる大型の法要が開催されましたが、トラブルは一回もなかったです。大楽林寺は積極的に地元の教育のために募金や救済などのイベントにも参入して社会的に高く評価されています。