中国列車と座席の種類

中国の列車はスピードと服務によって様々な種類に分けられ、それぞれは列車番号で表示されています。列車番号はアルファベット(G, D, C, Z, T, K,アルファベット付かないのもある)と数字からなって、アルファベットは列車の種類を表しています。

G列車とD列車

G列車(高鉄)とD列車(動車)と共にCRH鉄道(中国高速鉄道)を利用しています。G列車は現在、中国では最も速い列車で、時速が250~400 km/hにも達し、運賃も最も高いです。

D列車はG列車に次ぎ、最高時速250 km/hと、運賃がG列車より少し安いです。G列車とD列車とも新型設備を完備している現代的な列車で、設備からいうとさほど差はありません。車内のトイレは清潔で洋式のトイレもあり、外観にしても車内にしても、普通の列車よりずっとよいものです。

G列車とD列車は毎日、交通要所や省都、主要都市を往復して、重要な役割を果たしています。例えば北京-広州、北京-上海、北京-西安、広州-深セン、上海-杭州、上海-南京等などの都市間は全て高速列車で結ばれています。高速列車は途中、いくつかの大きな駅に停車するほか、途中停車駅のない直通の列車も運行しています。

車内には食堂車とミニバーがあります。エアコンが完備され、床も全てカーペット敷きで環境がよいです。座席を自由に調整できます。洋式のトイレが付きで、洗面所では温水も使えます。体の不自由の方と子供のために、特別なトイレが設けられています。

G列車とD列車の座席

一等席の車両には左右にそれぞれ二列ずつの席が並んでいて、二等席の車両には通路の片側は三列、反対側は二列の席が並んでいます。

ビジネス(商務)席は高速列車には最も快適な座席です。席の間隔は2メートルもあり、広くて快適です。片側に1席、通路を挟んで反対側には2席があります。 ビジネス(商務)席は一部の高速列車(G列車)にしかないです。

長距離の夜間D列車には寝台席もあります(G列車には寝台席はありません)。北京から上海までのD列車では軟臥(A寝台)(一つのコンパートに四つの寝台がある)があるほか、一部の列車(D313とD314)には豪華寝台(一つのコンパートに二つの寝台。)もあり、運賃はA寝台の2倍ですが二人連れにおすすめです。

G列車とD列車の座席の番号

高速列車の座席番号は全てがアルファベットの順序ではありません。飛行機ではAとFが窓側の席、CとDが通路側の席となっているように列車でも二等席の車両は3列+2列の構造ですから、EがなくABC-DFとなっています。同様に一等席の車両は2列+2列の構造なのでBとEがなくAC-DFになっています。特等席では2列+1列なのでAC-Fで座席を表示しています。

C列車-都市間往復列車

C列車も高速列車の一種で、同一の省内の都市やあまり離れていない都市間を往復する列車のことです。このような列車の運行距離は短いので寝台車両はありません。例えば北京-天津を往復する京津高速列車で運行距離は120km、所要時間は33分です。

Z、T、K列車

Z、T、K列車は外観、車内の設備、それぞれの同種の座席の運賃は大体同じで、列車は新しければ新しいほど快適です。

Z列車-直行列車

多くのZ列車は夜行列車なので、全て寝台車両で編成されている列車も少なくはありません。列車によっては軟臥(豪華寝台もある)しかないものもあります。中国の主要都市である北京、上海、西安、武漢、深セン、杭州、寧波の駅ではZ列車はよく見られます。

Z列車は一般的に160km/hで運行します。直行便と言ってもいくつかの大きな駅に停車する列車もあります。

T列車-特別快速列車

上記の列車以外にもT列車の夜間列車があります。同じ北京から西安までの場合、T列車の所要時間はZ列車より1時間半多くかかります。

T列車は普段140km/hのスピードで運行し、途中でいくつかの大都市の駅や連絡駅に停車します。そのためこの列車でもほとんどの大きな都市に行くことができます。T列車はエアコン完備で、座席(軟席と硬席)と寝台(軟臥と硬臥)の設置があります。

K列車-快速列車

K列車は120km/hの速度で運行しています。K列車の停車駅はZ列車より多く、大都市のほか途中を経由する大きな町にも停車します。この列車には座席(軟席と硬席)と寝台(軟臥と硬臥)があります。車内環境は上記の他の列車ほど良くはありません。エアコンのないものもあります。

Z、T、K列車の座席の種類

硬座席(いつも混雑していて、うるさくて少し臭いです。)

硬座席は一番安い座席で、いつも混雑しています。できれば乗らないほうがよいでしょう。硬座は名の通り硬くて狭く、エアコンもないです。さらに車内で禁煙もなくてよい環境とはいえません。寝台車の管理も不十分で、盗難もよくあるそうです。

軟席(乗車時間が5時間以内なら軟席に乗って見ましょう)

中国の旧式の列車では平日には軟席はありません。ただ中国の春節などの繁忙期には列車の寝台を取り外して、軟席を取り付けます。3~4人が一つの長い席に座り、向かい合わせにも同様に3~4人が座ります。車内の環境は快適とはいえません。座席の背もたれもよくないので長時間座ると疲れます。しかし硬席と比べ、きれいなので短時間の旅なら乗ってみるのもよいでしょう。

軟席の車両内は禁煙ですが、両車の連結部では喫煙が許可されています。軟席の料金は硬臥(B寝台)と同じぐらいです。普段、他の座席が売り切れた時や春節の時だけ発売されます。

硬臥(B寝台)(長時間の旅にふさわしい)

硬臥は夜間や長時間の旅の時に乗るとよいでしょう。硬臥のコンパートは開放的で、三段(上、中、下)の寝台が左右二列に並んでいます。寝台には枕、ブランケットなどの寝具が用意されています。昼間はうるさいですが、夜消灯後は静かになります。

寝台の値段は上段、中段、下段によってちょっと違います。下が一番高く、上は一番安いです。上は天井まで60cmしかなく、登るのも大変なのであまり人気がありません。

通路には一つのコンパートにつき一つの椅子も備え付けられています。そこで外の景色を眺めるのもよいでしょう。車内はエアコン付きで、トイレもまあまあです。車内は禁煙ですが、車両の連結部では喫煙できます。

硬臥

軟臥

軟臥は夜間や長時間の旅にふさわしいです。軟臥のコンパートはドアがあり、ベッドは上、下2段で左右に二列並んでいます。軟臥の寝台は広くて気持ちよく眠れます。荷物は上の網棚と寝台の下にも置け、また直接寝台に置いてもよいでしょう。

運賃は下段のほうが上段より高いですが、その価値もあります。なぜかというと下段は窓越しに外の景色を楽しむことができて、上段は窓がありません。もし夜行なら窓がなくても大した問題ではありませんが、日中なら下段がよいでしょう。

軟臥はチケット代も高いので商売人や富裕層の家族、学生などが多く利用されています。そのため英語を話せる人も少なくはありません。

軟臥

デラックス寝台(高包)

デラックス寝台は最も高級な寝台で、その費用も軟臥よりずいぶん高いです。ここは二人連れの旅行者にはぴったりです。個室になっていて安全です。しかしこのような寝台は全ての列車にあるわけではなく一部のZ列車、T列車、夜間運行のD列車しかありません。

コンパートメントは独立していて、中には2つの寝台あり清潔で快適です。コンパートメントの構造にもいろいろで、寝台が部屋の隅に2つ置かれ、反対側にはソファーのあるものや部屋の両側にそれぞれ二つの寝台があるものもあります。

車内には洋式のトイレがあり清潔です。運がよければコンパートメントの中にも洗面所とトイレが取り付けられているのもあります。床は全てカーペットで覆われ、液晶テレビ、机、クローゼットが備え付けられています。

他の普通列車

数字でしか表示されていない列車は中国の一番古い列車でお勧め致しません。このような列車は各駅停車で、運賃も一番安いです。そして他の車両の通過待ちなどよくあります。列車の機関車の部分は基本的に緑色で、(車両も緑色の列車もあります。)四つの数字で表示されています。以下の二種類に分けられることができます。

数字でしか表示されていない列車は中国の一番古い列車でお勧め致しません。このような列車は各駅停車で、運賃も一番安いです。そして他の車両の通過待ちなどよくあります。列車の機関車の部分は基本的に緑色で、(車両も緑色の列車もあります。)四つの数字で表示されています。以下の二種類に分けられることができます。 列車番号が1001から5998までの列車の40%はエアコン付きで、残りは扇風機しかないそうです。このような列車は都市の駅だけではなく、町や鎮の駅にも停車します。

列車番号が6001から7598の列車は市町村を問わず各駅停車で、運賃も非常に安いです。(夏は扇風機だけです。)

ふれあい中国列車チケット予約の流れ

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