元上都遺跡
元上都遺跡は内モンゴル自治区シリンゴル盟正藍旗草原に位置し、かつて世界最大の帝国元王朝の首都でした。 中国の大元王朝及びモンゴル・元文化の発祥地であり、フビライはこの地に即位し元を建てました。元の上都は南は上都河と接し、北は龍崗山と接し、周りには金蓮川の草原が広がっています。宮殿遺跡を中心に、放射状に分布し、 土木を主とする宮殿、寺院建築群があり、また遊牧民族の伝統的なモンゴル様式建築のマスタープラン形式があります。高度に繁栄した草原にある都の雄大な風格を体現し、農耕文明と遊牧文明の融合の産物であり、草原文化と中原の農耕文化の融合の優れた例です。歴史学者はイタリアの古代都市ポンペイに匹敵すると称賛しています。2012年6月29日、ロシアのサンクトペテルブルクで開催された第36回世界遺産委員会で、中国の元上都遺跡が世界遺産に登録されました。