那拉提草原

   「那拉提」というのがモンゴル語の「太陽」という意味です。話しによるとジンキスカンは西部を征服しようとし、天山山脈から伊犁川流域に向かう途中、暴風雪に遭遇したから、軍隊が大変困り、立ち往生してしまったそうです。ところが山の峠を越えてみたら、目の前に広々とした一面の暖かい草原があるのではないですか。その時太陽も折よく頭上に現れていたから、兵士たちが思わず「那拉提、那拉提」と叫びまわったことから、那拉提草原と名付けられました。


   那拉提草原は新疆ウイグル族自治区の新源県の那拉提鎮に位置し、伊犁河流域の九大草原のなかで最も観光開発をいち早く進めた草原です。草原は引き続き自治区級の景勝地と国のAAA級の景勝地に登録されています。現在、観光に向けての多目的の那拉提国家森林公園やリゾート向きの渡暇村が完備されています。そのため毎日1000人余の客さんを受け入れることができます。那拉提草原が国の関係部門が設立した質量管理体系、環境管理体系、職業健康安全体系にそれぞれパスしたことは新疆有史以来、初めてのこととなります。那拉提空港が今の所、工事中であり、出来上がるとウルムチから直行便が飛ぶことができます。


   那拉提草原は観光地として南から北にかけて逐次に高山草原観光区域、カザク族風俗風情区域、観光生活区域が並んでいます。既に投資額がおよそ2、6億元に上る多目的観光接待基地が完成し、一日やく1000人の観光客を受け入れることができます。このように「マクロ旅行」の発展に支えられる保障系統がほぼ形成されており、各種の観光施設がそれぞれお客さんの異なるニーズに応えることができるようになりました。更にその改善が進んでいます。


   那拉提草原は歴史が長くて文化的厚みも多いです。その文化が3000年前にも遡ることができるのです。引き続きサカ人、烏孫人、匈奴人、突厥人及びモンゴル人が支配した歴史は歩み続けてきました。多様な民族が入り替わった歴史に反映された文化の在り方はマルチ的であり、包容力の大きいものとなっています。これに合わせた観光開発も様々な領域に及び、観光、レジャー、民俗体験、リゾート目的、カルチャー体験、農牧業体験、森林浴などが数えることができます。


   塞外の江南と言われた那拉提草原は総面積400平方キロメートルに達し、標高が1800Mあります。年間降水量が800ミリであり、年間平均気温が20度もあるだけではなく水の豊富なクーナス河にも恵まれるのです。草原は黄色いゴビ砂漠に嵌められた翡翠のように目立って見えます。周囲の美しい山並みに囲まれた広々として草原がまた緑のカーペットに見え、訪れた観光客を魅了します。


   草原は角度が11度~12度になっているため、牧場として利用しやすいです。気候が牧草の成長に適し、6月から9月にかけ、彩りの花が咲き始めると花の世界になり目を楽しませてくれます。昔ここを「鹿園」と言われた所以はここにあります。