五当召

  包頭から70キロのところにあり、内モンゴルに現存するラマ教寺院(チベット仏教寺院)の中でもっとも保存状態が良い寺院である。
  五当召の「五当」は、柳、「召」は廟という意味。寺院がある場所はもともと柳の木がたくさんあったことから名前がついたとされている。
  清の康煕年間(1662~1722)に建てられ、乾隆14年(1749年)に改修され、乾隆帝から「広覚寺」を賜り、改修、拡張を経て、今日の雄大な寺院に至っている。
  寺院は、6つの殿堂、3つの府及び陵一つから構成されている。両側に僧侶の宿舎が建てられ、全部で2500軒ほどの部屋が、敷地内にある。最大の建築物の蘇古沁独宮の中にたくさんの銅の仏像が安置され、五当召の中心的殿堂で、僧侶が集まって読経する場所になっている。
  五当召は特権がある寺院として、監獄、法廷まで設置され、武装された寺院でもあった。
廟内に多くの仏教経典、金銀、銅、木などでできた仏像及び壁画が保存され、大変見ごたえがある。