希拉穆仁草原
希拉穆仁草原は包頭市の達茂旗の東南部に位置し、国内外に名が馳せる観光地です。希拉穆仁河の畔に歴史が古い「席力図召」と呼ばれる寺院があることから、「召河」とも呼ばれています。
「希拉穆仁」とはモンゴル語の音写語であり、「黄色の川」の意味です。呼和浩特市から100キロほど離れ、清代の希拉穆仁の河畔にラマ教の寺院である「普会寺」を建てたことで命名されたと言われます。普会寺は呼和浩特の席力図召ラマ六世の避暑地の離宮として利用され、乾隆34年(1769年)に建てたものです。普会寺は色鮮やかに装飾されて美しさを浮かび上がられています。約200年の歴史と誇る普会寺は南に面し、長方形の庭になっています。庭に前後三列の仏殿で配置されています。漢族とチベット族の建築様式を混合して造られており、独特の豪華さを浮き彫りにしています。広大無辺な草原ではこのような寺院が見られることはなかなかの巡り合いとしか言えないです。普会寺は地元の各民族の建設文化に見られる知恵の集大成だと言われます。美しい希拉穆仁の河が寺院の傍を流れていき、寺院に長閑な躍動感を与えています。あなたがここで河の音を聞きながら、この長閑な雰囲気に感化され普段のストレスの解消につながるのではないでしょうか。
希拉穆仁草原は敷地面積が2000平方キロメートルに達し、人口が約1000人いるといわれ、主な民族がモンゴル族です。希拉穆仁草原は高原地帯にある草原に属し、夏と秋の間、気候が涼しいうえ、逞しい緑の草原に各種の花が咲き誇り、雄大な美観を造っています。近年、地元政府が絶え間ない建設により受け入れ施設が次第に完備されてきたことから、内モンゴル自治区の人気のある観光地に成長しています。
希拉穆仁草原は内モンゴル自治区における割に早く開発された観光地であるうえ、海抜が平均1700Mのため、、7月から8月にかけて平均気温が18~21度になっています。日中が暑いですが、朝と夜が気温が下がり涼しくて気持ちが爽やかです。
希拉穆仁草原で、毎年決まってナダム大会を開催し、相撲やアーチェリー、競馬などの競技を繰り広げます。観光客は選手たちの勇ましいアクションを見ることができるだけでなく、自ら試合に仲間入りして体験することもできます。そして地元の民族の風情と称される舞踊を鑑賞したり、独特な民族料理を賞味したりすることができます。場合により地元の人々から真っ白いハダ(白色のスカーフを大事なお客さんに捧げる習慣があります)をあなたに捧げることもあります。
希拉穆仁草原を訪れるならば、歴史の遺跡である秦、漢時代に築いた古長城を見逃してはならないです。またモンゴル族の心の拠り所とされるアウボウの神秘さを感じ、精神的な満足を覚えることができます。毎日の草原ならではのご来光と日の入りも多くの観光客の心を捉えて離さないです。駱駝に乗りのんびりとした気分で希拉穆仁草原を散策するのもお勧めします。時には高い所で広い草原を見回すのも胸が波立つ感じがします。