樟(クスノキ)
2009年03月31日中国観光ガイド
写真を見てください。秋の風景と思いますか?それとも春の風景と思いますか? 実はこれは先々週の日曜日に私が撮ったものです。この木は中国では樟と言いますが、日本では一般的に楠木と言われていますね。中国では「一葉落ちて天下の秋を知る」という諺があります。しかし、楠木はこんなに暖かい春の日なのにたくさんの葉っぱを落とします。
桂林では金木犀の他に、楠木もたくさん植えられています。真夏でも楠木の木陰まで来ると涼しく感じられます。象鼻山に近い濱江路の両側には楠木並木があって、夏に日傘をささなくても気持ちよく散歩ができます。
楠木の太さが一抱え以上になるものも多く、単木ではこんもりとした樹形をしています。常緑植物で、春に新しい葉が萌え出すと古い葉が落ちます。また楠木から得られる無色透明の固体は樟脳と言って、防虫剤や医薬品などに使用されています。日本各地にも楠木がたくさん植えられているそうですが、桂林にお越しの際はぜひ濱江路の散歩をお楽しみください。
※只今、25日~30日の湖南(鳳凰古城、長沙、懐化など)視察旅行のレポートを書いています。今週中に湖南省だよりも掲載するつもりで、少々お待ちください。
訪問者(948)
コメント(0)
作者:( 「ふれあい中国」)
前の文:市民の憩いの場―七星公園
次の文:湖南視察旅行