真夏の桂林は涼しい鍾乳洞で救われます
2013年05月23日中国文化
天気予報によると桂林は今日からいきなり気温が34度になるでしょうということです。確かに34度になると桂林の町は湿度が高い関係でしょうか。あたかも自然サンナーに包まれたようになります。風がほとんど流れずに蒸し暑さが募るばかりです。これほどの蒸し暑さにもかかわらず真夏の桂林は逆に観光の忙しい季節を迎え、各公園に行ってみると皆暑そうに見える観光客で賑わいます。
桂林という町は一つ不思議なことに山があれば必ずと言っていいほど鍾乳洞があると言われます。それに景観が珍しい鍾乳洞も多いわけです。今まで見つかった鍾乳洞がなんと400以上もあるという統計があります。いくら真夏で暑いからと言ってこれほどの鍾乳洞のおかげでだいぶ救われます。中でそのまま観光地として利用される鍾乳洞(たとえば芦笛岩や七星岩など)もあれば、古くから伝統文化のキャリアとして開発された所(たとえば七星公園の桂海碑林や畳彩山の風洞など)もあります。このパタンの鍾乳洞と言えば枚挙にいとまがないようです。桂林市内に限らないで桂林周辺にもたくさん分布すると言えます。更によく見れば仏教文化と縁が結ばれた鍾乳洞(伏波山の環珠洞や七星山の普陀岩)もあれば道教や儒教などと関係が結ばれた鍾乳洞(畳彩山の太極洞や南渓山の劉仙岩)もあります。真夏の桂林は外の気温が普通30度台であるのに対して、鍾乳洞の中に入るといきなり20度ほどに下がるから気持ちが爽やかになり助かります。これは真夏の桂林ならではの醍醐味ではないでしょうか。
畳彩山の仙鶴洞から見下ろした桂林の市街地も特別のものがあります。まるで額縁に嵌められた山水画のように見えます。
合わせて230点余りの歴史的遺跡で人気が集まる畳彩山の風洞、年中涼しい風が流れることから「風洞」と呼ばれています。ここに年間何百万とも何千万とも言われる観光客が訪れています。
桂林はこのような観光に適する鍾乳洞がたくさんあり、中の気温がほぼ20度前後で、真夏の観光客にとって理想的な場所です。
涼しい鍾乳洞を利用してお土産店も開かれています。
布袋様が安置された鍾乳洞もあり、歴史的に仏教からの影響が強いということが伺わせます。
道教の遺跡が残っている鍾乳洞もありますね。
これから新しい「碑林」を目指す鍾乳洞が整備されました。
ここはおそらく有名人の書道や作品のデビューを待っているじゃないですか。
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作者:( 「ふれあい中国」)