濃厚な薫りが漂った漢方問屋街
2016年08月15日その他
祖母は生前漢方薬のお医者さんで、一人で家兼診療所に住んでいました。毎朝、掃除がおわって、檀木を焚くと、家の中に檀香の落ち着いた薫が漂うようになりました。患者さんは大抵近くの住民でしたが、わざわざ遠い所から来る人もいました。診断は主に脈を取ったり、舌と瞼を見たりすることによって判断したのです。治療は漢方薬のほか、主に瀉血、揪痧(暑気あたりや咽頭炎の民間療法の一つ。指で首または額や喉の下や背中を充血するまでつまんで炎症を軽くする)、 刮痧(急性胃カタルや腸カタルなどの民間治療法の一つ。茶碗や匙などに油や水をつけて患者の胸や背中をこすって皮膚を充血させ、内部の炎症を軽くして治療する)、艾灸、缶抜き、按摩などでした。医術が優れるのか、偶然なのか、大きい病院へ行っても治れない難病は祖母に治されたこともあります。治療費は現金ではなく、患者さんが感謝の気持ちで品物を出すのが普通でした。人受けのいい祖母の家にはいつも見舞いに来た人がいました。医者の仕事で、未亡人の祖母は一人で私の父などの四人の子供を大きく育てました。
1977年、祖母が不幸に皮膚がんにかかってしまって、76歳の年でなくなりました。お葬式の日に大勢の人が来ました。
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コメント(2)
作者:(陸耀雲 「ふれあい中国」)
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久しぶりの七星公園裏の市場報告ですねー。 気の合った日本の友人を連れて嶺南地方に遊びたいです。
とらちゃん、お久しぶりでした。お元気ですか。いつもコメント頂き、ありがとうございます。今日はもう処暑で、秋涼の桂林のハイキングはなかなか素晴らしいもので、チャンスがあれば一緒に行きましょう。