月岩ーー桂林穿山公園の見物(二)
2016年08月26日中国観光ガイド
地面から洞窟まで、約40mで、歩いて五分間しかかかりませんでした。季節がもう秋だといいますが、まだまだ暑くて、月岩に上がった時、シャツはもうびしょびしょでした。でも、涼しい山風に当たりながら、周りの景色を眺めて、気持ちが清々しました。「苦が有れば楽有り」の通りです。
月岩は高さ9m、長さ31m、幅13.3mです。洞窟の南口と北口にそれぞれ「月岩」と「空明山」の石刻があります。それは嘉定15年(1222年)、宋代の廣西経略安撫使(地方のリーダー)胡伯圓が月岩を見物した時、書いた物です。そういう原因で、月岩は空明洞とも言います。
今回の月岩の見物は30年ぶりでした。前回は1987年に大学を卒業して、桂林に来た時、大学の友達の孫さんと一緒に行ったのです。その後、穿山公園は時々行きましたが、なぜか月岩の見物は一度もしませんでした。光陰矢のごとし。再びの月岩の見物は30年ぶりのことだとは思いにもよりませんでした。洞窟の様子は数十年前そのままで、懐かしかったです。でも、「物是にして、人非なり」。孫さんは1993年に病気で亡くなり、私も仕事が忙しい毎日で、あっという間に人生の大半を過ぎた50代の叔父さんになってしまいました。本当に人生は虚しいもので、空明洞と同じく「空なり」です。
穿山を上がる途中、石段に古生物の化石を発見しました。
空明洞の南口
空明洞の北口
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作者:(陸耀雲 「ふれあい中国」)
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