馬鞍山国家森林公園

   馬鞍山国家森林公園は内モンゴル自治区の赤峰市の喀喇沁旗錦山鎮から南東に5キロほど離れたところに位置しています。もともと喀喇沁の王府の家族が祭祀活動を行う祠として機能していました。総面積が延べ24万平方キロメートルに達する馬鞍山国家森林公園は昔の遼の時代に「馬盂山」とも呼ばれており、「塞外のミニ黄山」と称されています。1993年に国の林業部に国家森林公園に指定されることになりました。現在、地元の観光の目玉商品として開発され、観光客の人気を博しています。

 

 馬鞍山国家森林公園は森林がうっそうと生い茂り、閑静な環境に恵まれています。古い松の木、険しい峰、雲海、泉が公園の「四絶」と呼ばれています。美しい断崖絶壁が連なるうえ、千年とも言われる松林が風に臨み、雄姿を見せてくれます。中に険しい崖に生えたり、谷間に密集したりして見どころとなります。険しい峰などは40か所ほどが数えられ、それぞれの魅力を呈しています。その中で「玉杵峰」と呼ばれる峰が砧に見え、高く空にせり出しています。「霊芝峰」と呼ばれた山があたかも霊芝(猿の乾しかけ)のように見えます。「叫天犬」と呼ばれる崖が天日に吼える犬のようになり、生き生きとしています。夏になると朝焼けにしろ夕焼けにしろ見る人々を圧倒させるほどです。そして冬になると周辺の木々がすべて真っ白な樹氷に変身して別の世界になります。谷間を流れるきれいな小川が数多く分布し、気持ちよくそのせせらぎが聞こえてきます。

 

 馬鞍山国家森林公園は山全体が各種の木々に覆われています。松の木や白樺、楓、モンゴルクヌギ、躑躅などの樹木などは数えることができないほど多いです。春になるといろいろな花が咲き乱れ山全体を花の世界に飾ります。夏は逞しい緑の植物が公園を一面の緑の絨毯のようにさせます。そして秋になると山が燃えるような紅葉の世界に変わります。冬になると一面の銀世界にも変身します。このように馬鞍山国家森林公園は一年中観光にも相応しくて人気が衰えていません。

 

 この観光のニーズに応えようとして近くに観光用のダムを建設したうえ、馬鞍山水上楽園リゾートを完備させました。