花崗岩石林

   花崗岩石林は阿斯哈図石林とも呼ばれ、内モンゴル自治区の赤峰市の克什克騰旗の東北部に位置しています。大興安嶺山脈の南の部分にあたる北大山中に広く分布しています。「阿斯哈図」とは険しい岩石という意味です。石林は一つの観光区域として南北5、5キロで、東西3キロの広い範囲に広がり、敷地面積が15平方キロメートルにも及び、平均海抜が1700Mほどあります。

 

   花崗岩石林は学者の調査によるとジュラ紀の晩期とされる地球内部から流出したマグマが冷却してできたものだと分析しています。今から約1、5億年から乃至1、8億年の歴史が経過したと考えられます。

 

   花崗岩石林は主に二つの特徴があります。まず花崗岩の断層にある特徴です。この特徴が世界でも珍しい特徴とされます。次は花崗岩の分布にある特徴です。石林が果てしなく広がる北大山の脊梁に分布しており、石林の外部の特質を形作っています。この二つの特徴による地理学的意義があまりにも大きいです。阿斯哈図石林は主に以下の形態から構成されおり、石柱、石林、石室、石の壁、石のベッド、石の隙間、石の洞窟、そして石の「路地」などからなっています。このような多種多様な形態でできた石林だけあって早くも地元の観光の目玉として注目を集めました。石林と石柱が氷河時代に出来た氷が溶けてから次第に形成したものだと言われます。大量に存在する石の隙間は岩石が溶けた氷に従って現れたものと断定できます。冬が来ると石柱の一部と水とが凍結されてしまいます。来年春が来て水が溶けてしまい、氷がいくつかの部分に分かれ、石の塊が海水や氷に巻き込まれ別の場所に移動していきます。こうして大量の隙間がジグザグに形成されたわけです。石の隙間から大量の石室や石の「路地」が生まれたと考えられます。石のベッドが風化や地震、凍結、落雷などにより出来たものです。

 

   ほかに阿斯哈図花崗岩石林は大量の氷河時代の痕跡が残っています。複雑な地理環境に恵まれ、石林周辺が数多くの動植物の生息する楽園にもなっています。今まで70種類以上の動物が生息しているとされます。ノロや鹿、猪、豹、狼、イタチなどがいるほかに、鷲や鷹、雉、山鳩、烏、錦鶏などが生息しています。

 

   阿斯哈図花崗岩石林は観光区域としてすでに九仙女、栓馬柱(馬を繋ぐ柱)、鯤鵬落草原、飛来石、五鼠拝月という五つのポイントが纏められます。山脈と石林の分布により四つのエリアが区分されて言います。切符売り場から観光ポイントまでシャトルバスが利用できます。マイカーでも利用することが出来ます。各ポイントの間を5分間で往復していけます。観光サービスセンターに大型の駐車場や休憩場、ゲルなどが設置され、国内外の観光客を迎えています。