克什克騰地質公園
克什克騰地質公園は内モンゴル自治区の赤峰市の克什克騰旗に位置し、1996年に建設を始め、完成したたものです。2001年12月10日、克什克騰地質公園は国土資源部に国家地質公園と指定されました。2005年2月11日、ユネスコに世界地質公園と批准されました。
モンゴル高原、大興安嶺山脈、燕山山脈の三大山地の連結部をまたがる克什克騰地質公園は、独特な地理環境や複雑な造山運動に恵まれ、克什克騰ならではの珍しい地質遺跡の景観が造られたと言えます。調査によると第四期の氷河時代(今から175万年前)に幾多の古代氷河が発育された結果、山全体に数々の古代の氷河の痕跡が残ったと断定できます。これらの氷河の痕跡が完璧に残されたうえ、世界でもめったに見られない大型の遺跡が形成され話題になっています。氷河期に形成されたホッパー状の地形やU字型の溪谷、氷河に流された細長い石、そして氷河に堰き止められたダムなどの痕跡がありありと目に映ることができます。多種多様な氷河遺跡が美しい景観をなし、珍しい山、美しい石、綺麗な水、豊富な森林という四つの美観が形作られました。それに自然景観と人工物とは見事に呼応していて、「塞外の金三角」、「北京の裏庭」と呼ばれています。
専門家の調べによりますと、克什克騰地質公園は場所がよくて自然環境が素晴らしいことから、保存された地質遺跡が国内外でも高い人気を博しています。独特な特色があるとされる公園は科学技術などの分野においての価値もさらに高いと評価されます。高原の隆起と中国北方環境の移転との関係を研究するうえで欠かせない自然博物館だと言われます。それと同時に地質や地形、気候、動植物、砂漠、湖などを研究するためのまたとない科学基地でもあります。公園の地質に関する科学的価値が非常に高く、中国の東北地区における第四期氷河期を知るための典型的材料とされます。内モンゴル高原の隆起についての経緯を探る地学百科事典だと言っても過言ではないです。
外に、公園には「花の世界」及び「緑の世界」と呼ばれた貢格尓草原や大興安嶺原始森林、世界で最も狭い川と称される耗来河などの自然景観が観光客に大人気です。そして百岔川の岩画、金代に築いた長城である金界濠、烏蘭布統古戦場などの歴史的遺跡も観光地として利用されています。