瓊台書院

  1705年に建てられた、明代の名臣・邱濬ゆかりの書院。清代には当地の最高学府として知られており、現在は修繕が施され瓊台師範学校として使用されている。校門の上に見える高いアーチは明代の宮殿建築様式が採用されたもので、ミャンマー産の木材、佛山(広東省)産の瑠璃瓦のほか、地元の白花崗岩を用いた立派なものだ。 書院にはこんな伝説もある。かつて瓊州府の鎮台に一人の下女がおり、書院の学生である張日旻と恋仲になった。が、鎮台が迫害を受け、下女は命からがら書院へ避難。当時、書院には謝宝という頭脳明晰で人望の厚い教師がおり、謝は見事な妙策を用いて追っ手を退散させ、二人の縁を取り持ったという。