海瑞墓
海口の出身で、明代中期の有名な政治家、海瑞(1514~1587)の陵墓。正門には粤東生気の文字が刻まれた石牌坊が建ち、花崗岩を敷き詰めた100mほどの墓道の両脇には石人や石獣が並び、おごそかな雰囲気が漂っている。
海瑞は幼くして父を失い、母の謝氏に厳しく育てられた。1550年(明の嘉靖28年)に官吏登用試験に合格。地方官を歴任し各地で善政を行った。その後、皇帝の側近に抜擢されても態度を変えることなく、この清廉潔白な人柄は民衆に絶大な支持を受け、海青天(青天は清廉潔白な官吏を指す)とも呼ばれた。