呼倫湖

   呼倫湖は内モンゴル自治区の呼倫貝尓市に位置しており、面積が約2339平方キロメートルに達して貯水量が138、5億立方メートルにも及びます。呼倫湖は西岸に起伏する山脈や美しい岩山が立ち並び、東岸と南岸に平坦な平野が広がっています。内モンゴル自治区の最も大きい湖としてよく知られています。「呼倫」とは「川獺」の意味であり、昔、湖の中に川獺が多く生息したことからこう呼ばれました。呼倫湖は原始社会に既に住民が住んだことがあるといわれ、古い神話を記した《山海経》や《唐書》の中に初めて記載され、「大沢」という名前がありました。呼倫湖は中国北方における鳥類の主な生息地や渡り鳥の重要な通路として利用されています。毎年の春と秋になるとここに集まる各種の鳥が見つかることができます。統計によると中国の鳥類の5分の一ほどを占めています。中に丹頂鶴や白鶴、黒鶴などの中国の一級保護鳥類が数えることができます。1992年に74万ヘクタールに及ぶ国家級の自然保護区が設けられ積極的に鳥や動物の保護に取り組んでいます。このほかに湖の中に鯉や鮒、鮎なども多く生息していて地元の味覚として観光客にも人気です。11月に入ると湖面が凍り始め、一年の水揚げ量の70?を占める漁獲がこのシーズンを利用して完了すると伝えています。

 

   呼倫湖は合わせて八つの観光スポットがあり、それぞれ「水上の日出」(湖からの日の出)、「湖天蜃楼」(湖面にたまには蜃気楼が見えること)、「石粧恋馬」(馬を引き付ける石柱)、「玉灘淘浪」(湖畔に波立つ景色)、「虎嘯呼倫」(呼倫湖に昔虎が出たという逸話がある)、「象山望月」(象山から月を鑑賞すること)、「蘆蕩棲鳥」(蘆の叢に各種の珍しい鳥がいること)、「鴎島聴琴」(鴎島で琴の音を聞いて楽しむこと)です。各観光ポイントで豊富多彩な観光イベントが行われており、お客さんの様々なニーズに応えることができます。

 

   もし呼倫湖を訪れるならモンゴル族のガウンに着替えて馬に乗って思う存分に大草原を駆け巡ることができます。のんびりした気分で駱駝に乗ることもできます。気持ちが変わり小舟に乗り替え呼倫湖で魚釣りを楽しむこともできるし、猟銃をもって近くの森林に出かけ狩猟のイベントもできます。呼倫湖で捕れた各種の淡水魚やえび、蟹などで調理した特別料理を賞味することも最高とされます。

 

   呼倫湖の西岸に建てられた大型のモンゴル式のゲル群落は周囲の逞しい緑色とコントラストよく出来ています。さながら白い蓮の花が緑の大地に咲いているように見えます。ここが呼倫湖における国内外の観光客を迎える呼和尓諾観光施設です。特に木材やレンガで造った多目的のゲル式のホールは建築面積が延べ520平方メートルもあり、高さ20メートルほど目立って見えます。ホール全体が明るくて真ん中にチンギスハンの画像が安置されています。周りの壁にも、やはりチンギスハンの生涯を題材にした木版画の数々が嵌められています。ホールと周囲にある24のゲルは全部で600人分の食事を手配することができます。ここでたまにはコンサートや音楽会などが開催され、夜間の楽しみを増幅させることができます。外の広場で恒例のナダム大会が行われて一年の観光の目玉商品として位置づけています。

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