龍門石窟
2000年世界遺産登録。河南省洛陽市に位置する洞窟寺院。敦煌の莫高窟、大同の雲岡石窟と並ぶ、中国三大石窟の一つである。494年、北魏の皇帝が洛陽に遷都したことから始まる。皇帝の仏教への信仰は厚く、次々に仏教建築を建造し、歴代の皇帝により更に拡大された。龍門石窟もその中のひとつで最も有名な石窟である。その中でも唐代、則天武后の統治時期に造られた「奉先寺石窟」が最大規模で、内部にある仏像は高さ約17メートルの高さを有し、本尊の面貌は則天武后をモデルにしたという説もある。その表情は美しく優雅で、見る者を魅了する。その他の代表的な石窟は、北魏の「古陽洞」、「賓陽洞」、「蓮花洞」と唐代の「潜渓寺」、「万仏洞」、「看経寺」などがある。