白馬寺
白馬寺は、68年(後漢時代の永平11年)の創建。仏教が中国に伝わって初めて建立された仏教寺院で、1900年以上の歴史を持つ。
白馬寺の由来は蔡愔と秦景のふたりが、仏教経典を求め西域に向かった際、天竺僧攝摩騰、天竺蘭の二人に出会い、白馬に「四十二章経」という経典を積み、ともに都の洛陽へむかったことによる。
山門には2頭の馬の彫像が置かれてあり、山門をくぐり境内に入ると、当時、中国に仏教を伝えた攝摩騰、天竺蘭それぞれの土塚がある。さらに東には、1175年(金の大定15年)に建てられた斉雲塔がある。13層、高さ35mの木造建築で、この寺のシンボルとなっている。この塔の鐘を鳴らすと、その音に応えて洛陽東門にある鐘も共鳴するという。ふたつの鐘の周波数が同じなので、このような現象が起きるといわれている。
現存する主な建物は、天主殿、大雄宝殿、接引殿、清涼台に建てられた毘盧閣など。清涼台では教典の翻訳作業が行われた。