重慶土家(トウチャ)族の手振り踊り
2012年06月05日
重慶酉陽県トウチャ族が祖先祭祀、年越し、祈祷、年中行事などのイベントで踊る民衆的な舞踊です。毎年の正月3日から5日まで行われます。暮春3月の夜でも行われます。「シランカプ(花模様の布団かけ)」で盛装した老若男女は、大きい龍と鳳凰の旗を揚げて、鳥打銃、槍などを持って四方八方から踊り場に駆け付けます。巫女は高い鳳凰の冠を被り、腰にスカートを穿き、手にした銅鈴や刀を振りながら、踊りを指揮します。銅鑼や牛角のラッパ、チャルメラに伴奏され、人々は歌ったり、踊ったりして祭を祝います。手振り踊りは「大手振り」と「小手振り」に分けられ、「大手振り」は3年、5年毎に祭祀の時に踊られます。人数は多く、1万人に上ることもあり、厳かで盛大な踊りです。「小手振り」は殆ど慶びの時に、数10人、数100人で活発に踊られます。所作は「単振り」、「双振り」と「回旋振り」などがあります。両腕を合わせたり、膝を曲がったりする簡潔で、豪快な仕草は祭祀儀式、戦い、狩猟、狩猟、登山、河渡りなどの場面を表し、オリジナルな生活の雰囲気が伺えます。