永陵博物館が七年間改造し、今日再びオープン

2015年12月18日



   永陵は中国五代十国時期の前蜀の開国皇帝の王建のお墓で、1940年に発見され、1942年に発掘され、中国史上初の科学発掘皇帝墓であれば、全国唯一の地上皇帝のお墓でもある。(蜀:四川省の別称)


   永陵博物館は七年の全体改造を終え、12月18日に再びオープンすることになっている。七年間の間、永陵は総合展覧館を新たに建て、「地宮」を中心とする文物区の安全防護施設を作ったり、環境管理を開展したり、園林保護区の永陵公園を修理したりした。


   永陵博物館の赤い大きいゲートを開き、巨大なお墓が目の前に現れてくる。約30メートルの地下トンネルを通り、永陵文物区の中心の地宮に着く。地宮はまるでガラスの服を着ているように、床にガラスが付いており、棺の周りにもガラスが立っている。改造する前の地宮の床は観光客にそのまま踏まれ、文物にダメージを与えてしまったため、新しくガラスを付けたという。


   他に、30メートルの地下トンネルを作り、お墓に対する室外の温度や湿度からの影響を減少させた。また、以前の蛍光灯は熱が出てしまうため、微生物や苔の成長にふさわしい条件を作っていた。この問題を解決した結果、蛍光灯の代わりにガラス繊維灯を使用している。同時に、人の呼吸によって出た二酸化炭素のお墓に対するダメージを最小限しようとし、地宮は観光客の数を最大20人と制限している。


   地宮の他、新たに建てた総合館も初めて観光客に顔を見せる。総合館はテーマシーン式で、前後蜀歴史文化展を通して、観光客に五代前後の歴史、文化芸術成果及び永陵の発掘過程をアピールする。


   石像、石刻、銀器などの展示品の他に、永陵から発掘された国家一級文物の「玉大帯」の復刻版も展示する予定だ。展示品の他、前後蜀歴史文化展は永陵の建造過程や、永陵地宮の棺の木彫に書いてある二十四伎楽を3D映画で公開し、観光客に蜀の宮廷の歌ったり踊ったりする賑やかな光景を見せてくれる。


   今回の改造で、永陵博物館は文物蔵品倉庫と図書資料室を持つようになっており、この前成都市博物館中心倉庫に八年間も置いた千個以上の文物蔵品は、いよいよ「家」に帰ろうとしているところだ。



開館時間:8:30~17:30(文物保護区と総合館)、7:00~22:00(園林保護区)

チケット:20元(文物保護区)、総合館無料、ただし身分証明書が必要

住所:四川省成都市永陵路10号

アクセス:バスの30、42、48、48A、54、126、127、163番