小雁塔
もとは隋の煬帝や唐の第4代皇帝中宗らが、邸宅として使用していた場所であったが、684年、唐高宗を追悼するため、則天武后がここに献福寺(後に薦福寺と改められた)を建立。静寂な雰囲気に包まれた庭には、樹齢千年の古木もある。小雁塔が建てられたのは707年。それより約半世紀前に建てられた大雁塔よりも一回り小さいことから、この名がつけられた。当初は15階建てであったが、地震で上の二階が崩れ、現在は13階建てとなる。その昔は、地震で生じた裂け目が小さくなれば豊作、大きくなれば干ばつ、と一年の収穫を占う習わしがあったという。明の正徳末年(1520年頃)の大地震では、一晩で裂け目が元通りになったという伝説も伝わる。