鐘楼
城壁内を東西南北に走る大通りのその交差点の真ん中にある木造建築がこの鐘楼。かつて明の太祖朱元璋が、西から長安に向かう龍の夢を見た。その龍は巨大なライバルの出現を意味していると占いに出たことから、龍を鎮めるために建てられたというのが、鐘楼の由来である。明の太祖朱元璋17年(1384年)に建てられた。高さ36m、面積約1377平方メートル。外側からみると三階建てだが、中に入ると二階建てという構造で、釘を一本も使わず、一本木で建てられているのが特徴。その昔は、鳴り響く大鐘が朝を告げ、その鐘の音を聴きながら、役人たちは宮廷へ向かったという。現在では、夜の帳が降りる時刻になると美しくライトアップされる。中国の鐘楼の中でもっとも大きなもので、陝西省の重要な歴史遺産である。