青龍寺
西安の東南部、楽遊原にある寺。もとは紀元582年、隋の文帝時代に創建され、原名は霊感寺といったが、紀元711年の唐の叡宗時代に青龍寺と改名された。唐代にはかなり有名な寺院で、日本との縁も深かったといわれる。最も有名なのは空海法師で、恵果法師に弟子入りし、ここで密教を伝習。日本に帰国すると、高野山に金剛峰寺を建立し、真言宗を改宗、東密の初代法師となった。唐末の戦乱で寺は廃寺となっていたが、1973年に塔の土台と殿堂が発掘され、再建された。1981年に日本仏教界は、寺の中に空海記念堂と5層からなる空海記念塔を建立。その後、日本から千株の桜の木が送られ、毎年春になると寺院内は淡紅色の桜でいっぱいになる。