中岳廟

  河南省登封県から東4へkm、太室山東南麓黄盖のふもとにある「中岳廟」は、もともと「太室祀」と呼ばれ、秦時代に太室山神を祀る場所として建造された。当廟は河南省内で最も大きく、清時代に修復された規模がそのままに残されていて保存状態も大変良い。主な建造物は、「天中門」「峻极門」「峻极坊」「寝殿」等、中でも「中岳大殿」は最も雄大である。  「中岳廟」には歴代の皇帝が祀られているため、廟内には多くの文物遺跡が残されている。漢時代から宋時代の335本の古柏を始め、「漢翁仲」「魏碑」「唐碑」「宋八棱幢」「宋代鉄人」「宋金四状元碑」「金代中岳廟図碑」「金代和明代鉄狮」「明代五岳真形図碑」等、芸術価値の高い金石、100点余に及ぶ道教経典の木版画を見る事ができる。