重慶の文化
高床楼
重慶城は山に沿って建設され、嘉陵江と長江に囲まれ、平地は少ないのです。地勢のため、ほとんどの建物は山の斜面に沿って順次に建てされています。伝統的な重慶沿江の民家は、すべて数本の木材に支えられて、一軒の木作りの「高床楼」です。高床楼は重慶の独特な伝統的な民家の形式であり、起源は後漢時代だと考えられます。近年経済の急速な発展により、この建築様式はすでに重慶市街区では跡形も残らず、磁器口と江津区、中山鎮など古鎮の中で、趣きのある古い高床楼の建築だけが残っています。新たに建てられた洪崖洞の高床楼閣民俗建築群は、この伝統的な建築物の復旧を目指しています。また、合川区は南津街の涪江沿岸にも新たに臨江高床楼風の家屋を建て、伝統的な重慶沿江民家の特色を持っています。
埠頭文化
重慶は昔から長江上流の水路の交通中枢であり、川辺に埠頭は林立し、商船と旅人の往来は頻繁です。中国西南部ないし長江流域全体の都市文化がここで融合し、重慶独自の市井文化と埠頭文化が形成されました。
川江号子
川江号子は川江の船大工たちが動作とリズムを合わせるために、合唱する民謡の形式です。重慶から宜昌まで1000キロメートル余りの長江の部分は川江と俗称され、航路が険しく、危険な灘が密集し、暗礁が林立し、流れが急です。このため、川江では船大工の生活を詠む水上歌謡、川江号子が多く生まれました。重慶と四川東部は川江号子の主要な発祥地と伝承地です。
火鍋文化
重慶の火鍋は痺れるような辛さを特色とし、味が美味しいのです。大小規模の火鍋店は全市の大通りや路地に散在して、至るところで鍋料理を食べることができます。中でも名店と言えば一四一火鍋店、橋頭火鍋店、小白鳥火鍋店、山城火鍋店などがあります。鍋料理の種類は多く、赤いスープ、すまし汁、オシドリ鍋、酸菜などがあります。鍋料理は豊富で、牛、羊、豚、鶏、アヒル、ガチョウ、魚、エビと各種野菜が食べられます。重慶火鍋は季節を問わず、春夏秋冬の四季を通じて長年供給されており、特に夏の盛んな时期 には、火鍋を食べて、大汗が出て、特別な趣きがあります。重慶火鍋は地元の人に好まれて食べるだけではなく、外国の客が来ても好んで味わいます。現在重慶火鍋はすでに全国に広がり、全世界に誉れ高く、食文化の一大奇跡となっています。