海口観光

海口は海南省の省都で、海南島の北端に位置しており、総面積が2304.84平方キロで、総人口が222.3万人(2015年)います。 

海口は熱帯海洋性モンスーン気候に属し、年平均日照時間が2000時間以上もあり、年平均気温が24.2℃、年平均降水量が1664ミリです。島の南側が熱帯気候に対し、北側にある海口は亜熱帯海洋性気候に属するので、温暖ながら四季がはっきりとしており、高温多湿、夏場から秋口にかけては台風の襲来もあります。

古来より海南島は、流刑地の代名詞で、最果ての地としておそれられてきた土地で詩人の蘇軾(蘇東坡)は死を覚悟しこの地に赴任したほどでした。新中国成立後は開発が進み、1984年には深圳や珠海などと同様、経済特区に指定され、その後1988年には広東省から分離する形で海南省となりました。1990年代の後半には郊外に新しい空港が完成し、市街地の環境が向上し社会インフラも完備されるなど、町は急速に発展しています。

島である海南島へのアクセスは、もともと飛行機と船を利用していたが、2005年より、旅客列車をそのまま大型フェリーに乗せる方法で鉄道が本土側と繋がっています。さらに、2007年7月には三亜とつなぐ西回り路線が開業し、東回り路線も利用でき、とても便利になっています。

近代的な町並みに変わりつつある海口だが、一方で老街という古い町並みの残るエリアもあります。それが中山路と得勝沙路、新華路が交差するあたりで、100年ほど前、海外で稼いで故郷に戻った華僑たちの建てた西洋風の建築物が今もなお並んでいます。代表的な観光スポットに、東寨港自然保護区、火山口公園、瓊台書院、海瑞墓、海口騎楼老街などが挙げられます